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メールマガジン

「国税は怖くない」と思わなければ調査に勝てない

2019年04月25日

おはようございます! 
税理士の松嶋と申します。 
 
 
本メルマガは、皆様が怖い怖い 
とおっしゃる税務調査に対し、 
勇気をもって戦えるノウハウを 
解説しております。 
 
 
 
私のパートは【毎週木曜日】です。 
 
税務調査について分かりやすく 
解説していきます。 
 
 
 
 
 
 
それでは、第二百十一回目。 
 
 
テーマは、 
 
「「国税は怖くない」と思わなければ調査に勝てない」です。 
 
 
 
先日、あるOB税理士のコラムを読んでいましたら、 
 
最近は「税務署は怖くない」というような題材での書籍が出ることもあり、

 
国税が舐められているが、決して国税を舐めてはいけない 
 
と書かれていました。 
 

 
税務署は怖くない、という題材の本は私くらいしか書きません。なお、

 
この前この拙著は発行部数が1万部に達しました。 
 
https://www.amazon.co.jp/dp/4761271914 
 
 
 
何より、私はOB税理士に嫌われていますので、このOB税理士は

私を非難する意図があると思います。 
 
非難されているため申し上げるのではありませんが、 
 
「国税を舐めるくらいではないと、税務調査に勝てない」 
 
このことは押さえておくべきと考えます。 
 
 
 
税務調査には、 
 
「黙示の承諾」 
 
というやっかいな仕組みが採用されています。調査官は質問検査権に

則って税務調査を行う訳ですが、質問検査権の対象になるのは

「事業に関する」資料などであり、プライベートな資料は納税者が

 
許可を与えなければ調査官は調査することはできません。 
 

 
しかし、許可なく調査官がプライベートな資料を見ても、それについて 
 
納税者が「許可を与えていない」と抗議をしなければ、調査官がやることを

黙認した、という意味で許可を与えたものとみなされる 
 
ことになります。これが「黙示の承諾」であり結果として、 
 
抗議しなければ調査官のいいようにやられる 
 
というのが税務調査の真実なのです。 
 
 
 
このため、国税の権限に抵触する調査に対しては抗議をきちんと

行うべきと講義していますが、いくら言っても、納税者はもちろん、

税理士も十分に抗議することができないのです。

国税に強い権限があるため怖いということでしょうが、それなら

舐めるくらいでいるべきでしょう。 
 
 
 
実際のところ、私は国税に対し、事あるごとにクレームを

挙げていますが、このような態度でいても税務調査に非協力

であると言われたこともありませんし、(今後は分かりませんが)

 
税理士の品格(?)から問題があると指摘されたこともありません。 
 
 
 
舐めるくらいで、とは申しましたが、その大前提として、 
 
(1) 国税に明確な非がある場合に限りクレームを挙げる 
(2) 不正計算は絶対に行わない 
(3) 誰にも明らかな計算ミスがあれば修正する 
 
というスタンスを私は持っています。 
 
 
 
このようなスタンスでいれば、法律もろくに知らないし、

勉強もしない国税組織を舐めているとは言え、

 
何ら恥じることはありません。 
 
 
 
その他、先のOB税理士のコラムには、 
 
「無予告で調査に来て、都合が悪いなどの理由で別の日時に変更し、

当日帰る調査官は原則いません」といった話も書かれていました。 
 
 
 
しかし、私の知る限り、以前勤めていた事務所の所長税理士を含めて、 
 
税理士が無予告調査を延期するように言えば、ゴネることは

あっても調査官は帰りますし、帰らなければ法律違反になるのです。 
 
 
 
このOB税理士の本音は、 
 
国税は怖いからOB税理士である自分に依頼しろ 
 
ということでしょうが、納税者をミスリーディングするのは

如何なものかと考えてしまいます。 
 
 
 
それではまた来週!! 
 
 
 
追伸、 
 
わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール 
は以下のサイトからどうぞ!! 
 
↓↓↓ 
 
http://yo-matsushima.com/profile 
 
 

みつかる