おはようございます!
税理士の松嶋と申します。
本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。
私のパートは【毎週木曜日】です。
税務調査について分かりやすく
解説していきます。
それでは、第二百二十回目。
テーマは、
「「裏金を作っていた」という話題」です。
OB税理士と話すと、必ず話題に上ることの一つに、
現職時代に裏金を作っていたこと
が挙げられます。
税務署の上級機関である国税局から、税務署の職員の福利厚生として、
芝居などのチケットを交付されることがあります。
そのチケットについて、以前勤めていた税理士事務所のOB税理士が
話していたことですが、
職員に配ることなく、金券ショップで現金化して税務署の予算に充てる
といったことがかなり行われていたようです。
税務署の会計業務を行ったことがないため確たることは言えませんが、
現職時代、上級官庁である国税局から割り当てられる税務署の予算が少ないため、
税務署の会計担当者は自腹を切らされることがある
と聞いたことがあります。
自腹を切ったところで焼け石に水でしょうから、このような裏金作りも国税内部では
必要悪として行われていたと思われます。
流石に現職時代にはこのような話を税務署の外部ですることはできませんが、
不正経理を発見して是正させるべき組織の内部でこのような矛盾する実務が
行われていたという意味でギャグになる
と考えているOB税理士も多いのでしょう。
このような話が笑い話としてなされることが多くあります。
現状もこのような裏金作りがなされているのか分かりませんが、一つ言えることは、
税務署の正義感と矛盾することを行っていたとしても、その矛盾に対して国税組織は
罪悪感を持たないということが挙げられます。
実際のところ、私の現職時代、税務大学校という組織で行われていた
研修については、試験問題を前バラシにしておきながら、それを情報公開
の対象となる研修の日誌に記載するな!
このように、強く教授から指導されていました。
研修の日誌に記載しないよう指導する、ということは、試験問題を
前バラシしているという事実関係を隠ぺいしていることになります。
このような隠ぺい行為は、税務職員が厳しく指導する重加算税の
要件と同様であり、隠ぺいする対象が課税対象となる事実関係か
否かの違いしかありません。
しかし、このような考え方は組織としては非常識だったのでしょう、
研修のアンケートに
「前バラシの試験でいい点とっても嬉しくない」
このように記載したところ、次回の異動では、地方の税務署に見事に
左遷されることになりました(笑)。
なお、試験問題を前バラシしている研修は、国税職員の税理士試験の
免除要件になっているものですから、実質的にOB税理士は前バラシ
の税理士試験を受けて合格証書を取得していることになります。
一般の税理士試験は前バラシではありませんから、極めて不公平です。
このようなことを申し上げると、
非常識な税理士に該当するとして、税理士の品位がなく税理士免許はく奪
などといった指導が国税からなされるかもしれません(笑)。
それではまた来週!!
追伸、
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