おはようございます。
東京税経センターの市村祐記です。
水曜日担当の私からは毎週
職場によくある「人の問題」について
「人材育成の基本」を踏まえて“あるべき姿”
をお伝えしています。
今回は
“物事には理由がある”についてお話しようと思います。
後輩や部下を持つ人の中には
仕事にやり方について
「そんなことやって何の意味があるんですか?」
なんて部下や後輩にいわれたことがある方も多いと思います。
私も以前よく言われました。
「そんなムダなことやる意味ぜんぜんわかんねっす」と
何か哀れな人を見るような目で…
以前は正直こんなことを思っていたことがありました。
・あーあ。なんでこんな口の利き方のわからないような
人の面倒見なきゃいけないんだろうか?
・だいたいこの明細をつけておかないとお客様からあとで
うちに確認の連絡がくるんだよな。二度手間になるし、
「なんでこんな小さなことまで言わないとやってもらえ
ないんだろう。鈍感だな」って思われちゃうだろうし。
・でもこのような後輩にはできれば何も教えたくないし、
成長しようと、しなくてもどうでもいいよ。
・大体そんなこともわかんないなんて真剣にやってない証拠だ。
今は少し違います。
「伝え方が良くなかったのかな?補足が必要だな」
と考えるようにしています。
たとえば
・ひと手間余分にかかってもそれをやるべき理由
・面倒で時間がかかっても行なう意味
・自分の仕事とは考えにくいのにそこまでやる目的など
このようなことを伝えることで
心から納得してもらえればそれはそれでいいことですし
たとえ納得してもらえなくても「ちゃんと考えてやっている」
ことがわかるだけでも大きな意味がありますし、
それがきっかけでさらに良いやり方に発展すれば
本当に素晴らしいことだと思います。
問題は、やる「意味」「理由」「意義」「メリット」「目的」など
をはじめからすっ飛ばして結果のみを求める職場の風潮です。
「考えてよくする」より、考えずにやりもせず「やらない言い訳をさがす」
ことが当たり前になってしまうと厄介です。※サービス業では致命傷です
全ての物事には理由があります。それを理解しているかどうかはいずれ
大きな差となって現れることでしょう。
みんながレベルアップしていれば伝える必要はないことかもしれません。
「時間感覚」「効率」「優先順位」なども大切な考え方ですし。
しかし、「人材育成」という観点からみれば「意味」「意義」「目的」
「理由」「メリット」などを伝えることは決して完全に省くことは
出来ない大切にすべきことだと思います。
“だれでも仕事をしに来ている以上
軽い仕事はいやなのだ 価値あるものでなくてはならないのだ”
byある企業内研修開発者のことば
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回をお楽しみに!