おはようございます!
週末金曜日のリラックス担当、顧問の坂入です。
<TZC116>刀剣について:其の26
(26)肥後の国:胴田貫正国(同田貫):実用刀の最終形
先述の「五ケ傳」の影響を受けずに独自の作風を遂げた、
言えば、「脇物」或いは「交わり物」
です。
延祷一門の末裔とも伝わる「胴田貫一門」の刀剣は、
切れ味には定評がありました。
江戸時代の正保2年(1645年)
を定寸とする定めを出すまでは、
準となっていました。
天正年間(1573~1592年)の「正国」
胴田貫一門を代表する刀工です。
大身槍薙刀といった合戦武具を手掛けた「正国」
なったのが、秀吉配下の「加藤清正」でした。
「清正」は、秀吉の九州征伐に同行し、天正15年(1587年)
肥後の国の25万石を与えられて、翌年から熊本城に居を定めました。
この時、御用鍛冶として「胴田貫一門」の「正国」と「清国」
それまでは、初銘を「信賀」、続いて「国勝」と称していた「
「清正」から「正」の字を授けられて「正国」と改名したと伝わります。
文禄9年に始まった朝鮮出兵用に千振りの刀を鍛えて、更には、
て最前線の将兵に、
*参考:テレビドラマで評判を得た「子連れ狼」の主役「拝一刀」
胴田貫を腰にして、幕府の裏に暗躍する刺客集団を相手に活躍して
いたことを、チャンバラファンなら記憶にあることでしょう。
又、明治維新後の、明治20年の天覧兜割の試技で、
する「榊原健吉」が、見事に兜割に成功した際に使用したのが、
「胴田貫」の一振りだったことは有名な話です。
評価:胴田貫「正国」 ⇒400万円~・・・美術品的価値は低いようです?
今週は、ここまでです。来週は、山城の国の埋忠明壽:
元、 6、 14 坂入 拝