おはようございます!
金曜日、リラックス担当、顧問の坂入です。
<TZC106>刀剣について:其の16
(15)備前の国:左近将監長光「佐々木小次郎の物干し竿」
「左近将監長光」あまり聞きなれない刀工です。「備前長船長光」
と言った方が時代劇フアンには馴染みがあるでしょう。
特に有名なのが、宮本武蔵と巌流島で果し合いをして敗れた「佐
々木小次郎」が背負っていた長刀「物干し竿」が、この「備前長船
長光」だったことでしょう。
刀身部分だけで三尺の長剣だったとも言われています。
「長光」は、備前の国(岡山)に生まれ、父「順慶長光」
の刀工の家柄でした。正応年間の刀工だったと伝わり、文永五年の
元寇の余韻が残り、再来襲が予想され世情騒然とした時期でもあり
ました。武具:武器の需要が急増した時期でもあり、
定した実践に即した武器が求められたことは想像できます。
父の「順慶」は、古刀期の刀工で、その作刀の多くは現存し、「
大般若長光」を始めとする多くの逸品が残っていますが、
太刀ではありません。大般若長光自体は「二尺四寸強で、
に磨り上げられた跡が窺えるだけです。
それなのに、小次郎の「物干し竿」は三尺の大太刀でした。
様に、元寇に備えて大量に作刀に励んだわけでもなく、
太刀姿である「佩刀用」
れています。
評価 ⇒1800万円~
31.3.29 坂入 拝
・・・来週は「美濃の国の志津兼氏」です。・・・・