おはようございます!
東京税経センターの徐です。
昨日からまた税務調査最盛期がスタートです。
あ、ワタクシ個人的な事情です。
今日も税務調査立会い、明日も明後日も~♪
とドラえもんの歌のように毎日調査立会いです。
まあ今月はいいとして、来月5月は100社以上も
決算・申告があるのにー!もーーー!!
と、煩わしい税務調査立会へのストレスを少し
だけ発散したところで、
先週に引き続きまして、どうやって税務調査を
楽にするか?はたまた回避するか?
というネタについて今朝も考えます。
その魅力的(?)な方法の1つが・・・
【優良申告法人制度】
というヤツです。
■質問:
優良申告法人ってなんですか??
■答え:
過去3年間の納税額が平均以上で、将来も税金を
沢山払ってくれる(はず)と税務署に期待されて
いる法人で、使途不明金がなく、公私混同もない、
などの厳しい基準をクリアした法人のこと。
別名:お得意様
風の噂では200~300社に1社の割合で存在すると
のことで・・・ざっと0.3%~0.5%の確率です。
優良申告法人に選ばれると、管轄の税務署長から
「表敬状」という立派な賞状が授与されます。
「貴社から提出された近年の法人税・
消費税の申告等は申告納税制度の本旨
に即した内容のものと認められここに
深く敬意を表します。」
有効期限(?)は9年間。授与された時から9年間
は原則として税務調査がありません。
念のため、5年後に「個別指導」というものがある
ようですが、基準を満たせば再び優良申告法人と
して表彰してもらえます。
ちなみに、「表敬状」の冒頭には、
「表敬対象最終事業年度
至平成○年○月○日」
と、コチラもしっかり期限付き。
油断するなよ・・と釘を刺します。
さて、気になる選ばれる基準は・・・
ざっくりとこ~んな感じ。
・5年継続青色申告、期限内申告、滞納なし
・eTAXを利用
・過去5年に国税局管内で平均以上の申告所得あり
・7年以内の調査で不正計算無しで、各年度の申告
漏れ割合が所得の1割以下
さらに、
・公私混同がない
・代表者や家族名義の不明瞭な預金がない
・帳簿書類の適切な保存・管理、整備
・取引先の不正に加担していない
・関連会社についても適正な申告納税
・税の啓蒙活動への積極的な取り組み
などなど、代表者の税に対する姿勢なども問われて
おり、これらをクリアすると晴れて優良ナンチャラ
というヤツになれるそうな・・・
長年にわたって多額の税金を納めた勲章という
ような意味合いも強いのでしょうね。
ま、「税務調査が無い」ことと「税金を沢山払う」
のとどちらが良いのかという選択は納税者である
アナタの選択次第です、とも言われているような・・・
とにかく、煩わしい税務調査を無くす手段の1つで
あることは間違いありません。しかし、どっちを
選んだ方が税金が高くなるのでしょうかね・・・?
来週もお楽しみに!!