おはようございます。
東京税経センターの市村祐記です。
職場によくある人の問題について
“あるべき姿”をお伝えしています。
今回は
女性たちの熱い戦いを
「貴方ならどう考えるでしょうか?」
というテーマです。
東京にあるごくふつうの中小企業の実話です
登場人物 女性 その1 【事務Tさん】
営業事務。現在5年目。6人いる事務の中でエース級の能力。
よく気がついて、手も早い。文字通り縁の下のチカラ持ち。
処理件数は他のメンバー平均の150%以上。売上げの貢献度大。
昨年社内投票で年間MVPを獲得。
登場人物 女性 その2 【営業Uさん】
営業部門のボス的存在。社歴9年。4人ほどいる営業でもダントツの売上げ。
古参の一人。主要顧客を多く持ち、信頼も厚い。社内の影響力は絶大。
登場人物 女性 その3 【マネージャーYさん】
「営業Uさん」と同期の古株。営業事務6人を束ね指導しながら実務もこなす。
几帳面で、後輩の面倒見もいい。【事務Tさん】を手塩に掛けて育てた。
責任感が強い。
こんなに素晴らしいメンバーがいるなら
今後の業績もバッチリと言いたいところですが・・・
(7日前のこと)
【マネジャーYさん】は大きなため息をついていました。
「このところ【Tさん】のミスでが続いて、営業からの苦情で困っているんだよね
これじゃ彼女の評価は下がる一方だし 出来る人なのにもったいない・・・」
実は【マネージャーYさん】は3ヶ月ほど前【事務Tさん】のミスが出始めてから
あることに気がついていました。
それは苦情が【営業Uさん】の注文に集中していることです。
苦情の内容はすべて本来、事務から営業へ伝えるべき大切な
連絡をしなかったためというものでした。
もちろん【マネージャーYさん】は都度呼んでは注意をしていますが
全く治らないのでほとほと困り果てていました。
たしかに
【営業Uさん】は
他人に厳しく、自分に甘い。ヒステリック。
プライドが高く、威圧的。批判的。
要領がとてもよく、数字作りはうまい。
典型的なクラッシャー上司タイプ。
一方【事務Tさん】は
「困っている人を助けたい」と弁護士を目指して司法試験を
受けるため3年間猛勉強をした経験がある。今も必死に働く
モチベーションは「人助けの使命感」で、給料の額は二の次です。
ふと、以前【事務Tさん】がお酒の席でこんなことを言っていたのを
思いだしました。
【営業Uさん】は面倒なことは人まかせで、しかも感謝どころか
他の人を無能呼ばわりをして、自分の優秀さを上司や
御客様にアピールしている。もう、協力したくない。自分で
やればいい。私はいくら評価を下げられてもかまわない。
今まで何人もいやな思いをして仲間が辞めているのに
皆見てみぬフリをしている。この職場はおかしいと思う。
(そして昨日のこと)
また営業サイドから苦情が来ました。大きなため息をつきながら
【マネージャーYさん】は【事務Tさん】を小部屋に呼びました。
そしていつものように言います。「仕事だからやるべきことはやりなさい」と。
3ヶ月の間ずっと小声で答えていた【事務Tさん】が珍しく顔を上げました。
そしてきっぱりと「わかりました」(心の中では「信念だから出来ません」)
そのあとは、ご想像通りの展開になってしまいました・・・
誰もが業務上、やるべき任務がありますが、
それ以外にもそれぞれの立場の人が、働きやすい環境のために
やるべきこと、してはいけないことがあります。
あなたならこのような状況の場合、どうすべきだったと考えますか?
残念ながら絶対正しいなんて答えは誰にもわかりません。(ゴメンナサイ)
しかし、人は目で見て、耳で聞いて、心で感じています。
みんなから何の反応も無いから、忙しいし、多少の違和感はあるけど・・・
上席の人が周囲の空気が読めず、状況判断を誤ると、思わぬ事態に
なるかもしれません。
例えやる気がある素晴らしいメンバーでも、信じられないような理由で
辞めてしまうことだってあるのです・・・
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに!