おはようございます!
東京税経センターの徐です。
16日の土曜日から広島、岡山と山陽地方への
出張が続き、昨日帰ってきました。
広島では某フェラーリディーラー様でお客様
向けのセミナー講師のお仕事、
岡山では懇意にさせて頂いている某大手会計
事務所の代表と情報交換を兼ねて会食、
という、実に有意義で刺激的な3日間でした。
さらにさらに、
東京へ戻ってTZC千葉地区担当のパートナー
とランチを兼ねてのミーティングでは、
牛にまつわる税務の話で盛り上がり・・・
牛? はい、ウシです。
ということで、今朝は牛の話をしましょう~
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ウシ(牛 英名:cattle)は、
哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ亜科の動物である。
野生のオーロックスが家畜化されて・・・
(ウィキペディア(Wikipedia)より)
なんて、ウシとはなんぞや?という話は全く
関係ないので横に置いて、
生物も減価償却の対象だよ~、知ってるけど
知らなかった!というのが今朝のお話です。
ウシ? はい、生物です。
ナマモノ? いえ、セイブツです・・・
酪農家という職業はご存知ですよね?
乳牛を飼育して乳製品の原料となる生乳を
生産する、というお仕事です。
ヤギなどの場合もあるかとは思いますが、
そんな細かな話も横に置いといて、
酪農家さんも立派な職業・事業です。
当然に売上があって生計を立てています。
売上があるということは経費があります。
差引で税金を計算します。
さて、立派な売上をあげてくれる立派な
牛さん達ですが、会計・税務上はいったい
どうやって処理するのでしょうか・・・?
稼いだお金(売上)とどう対応させて費用
を計上していくのでしょうか・・・?
むむむ・・・
そういえば耐用年数表に「生物」ってあるけど、
仕事に関係ないから考えたこともなかった・・・
改めて見てみると、
牛・・・繁殖用の役肉用牛6年、乳用牛4年
種付用4年、その他用6年
馬・・・繁殖用6年、種付用6年、
競走用4年、その他用8年
豚・・・3年
参考:耐用年数表(生物)
↓↓↓
https://www.keisan.nta.go.jp/survey/publish/34255/faq/34311/faq_34355.php
うーむ、一昨日は「フェラーリは6年、中古だと
最短2年で償却ですよ~」なんてセミナーをして
いたのに、まさか次の日にウシさんの耐用年数を
考えさせられるとは。税務は奥が深い・・・
さてさて、外から買ってきた牛は、その対価と
して支払った金額が取得原価です。
当然にこの金額を減価償却していきます。
じゃあ、その牛から子牛が生まれたら・・・?
その子牛も成長すれば立派に売上を計上する
ことができる重要な資産です。
どうやって対応させるの?
タダで出てきたから売上が全部利益?
そうではなく、なんと立派な乳牛に育つまでの
エサ代が取得原価になるとのこと。
売上を稼げるような立派な牛に成長するまでに
かかるエサ代は、「育成仮勘定」の名目で処理し、
美味しいお乳が出るようになった時に初めて
減価償却資産として振り替え計上するんだって!
育成仮勘定・・・
こんな勘定科目も初めて知った・・・
いや~、勉強になるね!
恥ずかしながらワタクシ、税理士になってかれこれ
18年程になりますが、生物の耐用年数表をマジマジ
と見たのは昨日が初めて。
いやっ、恥ずかしい!!
誰かに新しい知識を与えると、
誰かが新しい知識を与えてくれます。
人生は素晴らしいな~、と思いのほか感慨深い
出張帰りの月曜日を過ごしたとさ。
来週もお楽しみに!!