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メールマガジン

なぜ信頼は失われたのか?

2019年08月07日

おはようございます。 
 
東京税経センターの市村祐記です。 
 
 
 
 
 
水曜日担当の私からは毎週 
 
職場によくある「人の問題」について 
 
「人材育成の基本」を踏まえて“あるべき姿” 
 
をお伝えしています。 
 
 
 
 
 
今回は「従業員から会社の信頼が失われたひとつの例」を 
 
お話したいと思います。 
 
 
 
 
部長が部下に対して仕事のミスを注意することは 
 
ごく自然なことですよね。 
 
 
 
ではその部長が一人の部下にだけ、集中して 
 
大きな怒鳴り声で、何分も罵声を浴びせていたとしたら 
 
どうでしょうか? 
 
 
 
周りの人が仕事ができなくなるくらいの大声で、

1ヶ月に多いときには2度、3度。 
 
 
 
勤務態度が悪いわけでも仕事ができないわけでもなく、 
 
不可抗力で連携のタイミングが部長の思惑とずれたりすることを 
 
「気が利かない」「私を理解する気持がない」 
 
「私の仕事の段取り分かっていない」 
 
といった理由で5分、10分、罵倒するのだそうです。 
 
(たぶんこの部長のような人は的確な指示が苦手なのだと思います) 
 
 
 
誰もどうすることもできません。報復がこわくて… 
 
 
 
1年以上も我慢していた部下も 
 
ついに心と胃腸を壊して「心療内科」行きに。 
 
 
 
職場の2人の同僚が堪り兼ねて専務に直訴しました。 
 
 
 
このことで専務が部長のパワハラをはじめて知ることに… 
 
「毎日専務は一体何を見ているのだろうか?」同僚二人は率直に思いました。 
 
 
 
その後、とりあえず、部長のパワハラ行為はなくなりましたが、 
 
急におとなしくなった部長に職場は皆戦々恐々。 
 
「次は自分がターゲットになるのでは」と… 
 
 

ひとりのメンバーが不安になって専務にたずねました。 
 
「部長はもうパワハラしないですよね・・・?」と。 
 
 
 
専務は「大丈夫だよ。僕に“済みませんでした”と謝っていたから」

とのこと。 
 
 
 
質問したメンバーは「…はあ…」

 
 
 
なぜ、部長は病院に行くまでの仕打ちをした部下に謝らない? 
 
なぜ、仕事の邪魔をし、雰囲気を最悪にした職場のメンバー達に説明もないの? 
 
なぜ、専務にだけ謝った? なぜ専務は“それでよし”としているの? 

 
   根本的な改善はしないの・・・? 

 
上司が自分のことしか考えず、その場しのぎ

を繰り返しているこの会社では、 
 
「従業員のほとんどの人が、上=会社を信頼することができない」

と帰宅後、家でせっせと転職活動をしています。 
 
 
 
“人はあなたが言ったことも、あなたがしたことも忘れてしまう 
 
だけど、あなたに対して抱いた感情を忘れることはない” 
 
by マヤ・アンジェロウ (詩人、作家) 
 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。 
 
次回をお楽しみに! 
 

みつかる