おはようございます。
東京税経センターの市村祐記です。
水曜日担当の私からは毎週
職場によくある「人の問題」について
「人材育成の基本」を踏まえて“あるべき姿”
をお伝えしています。
ちょっと前の話ですが、ヤフーニュースに
「惜しみなく与える人がビジネスで成功している」
という話が紹介されていました。
元ネタは、全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」
の史上最年少終身教授でもあり、気鋭の組織心理学者の
アダム・グラント著 楠木建冠監訳 三笠書房
『GIVE&TAKE「与える」人こそ成功する時代』
という本です。
興味があったのでスグに書店に行ったのですが、あいにく売り切れ。
その後、何件か行ってみたのですが、売っていなくて
忘れかけたころに新宿の某大手書店でようやく出会うことが出来ました。
今ちょうど読んでいるところですが、
ビジネスマンは是非読むべきだと感じました。
「3種類の人間とは?」
ギバー(人に惜しみなく与える人)
テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
マッチャー(損得のバランスを考える人)
人間にはおおきくわけると以上の3種類の
人間がいるそうです。
「どのタイプが成功する?」
社会においてどのタイプの人が成功しているでしょうか?
(会社組織を成功に導いているでしょうか?)
あくまでも統計ですが、全ての業種のアベレージですと
ギバーがテイカーやマッチャーより収入で14%多く、
特に販売に携わる人においてはダントツでギバーの成績が高く
収入も多い結果が出ています。
※もちろんギバー以外の人で大成功している人もいますが・・・
「影響しあう3種類の人間」
非常に大雑把な言い方をすると
組織のなかにテイカーがいる場合、
他の人たちへの影響は
・活気が無くなる
・モチベーションが上がらない
・組織が円滑に機能しない
という傾向があるようです。
ギバーの注意点はテイカーに対して
「惜しみなく与えることはすべきではない」
ということになります。でないとギバーは
ただの“いい人”になってしまうからです。
不思議なことに、成功から最も遠いのもギバーであり
最も成功しているのもギバーなのだそうです。
マッチャーは常に損得のバランスを
考えているため、ある程度の人間関係は
作れるのですが、あくまでも利害関係の枠を
出ないケースが多い=ギバー以外の人とは
強い結びつきになりにくい傾向があるようです。
一般的に一番多いといわれるのがこのタイプ。
この3つのタイプの人間がお互いに与える影響力を考えると
今の自社にとって足りない考え方や人材が見えてくると
いいます。
「あなたはどのタイプですか?」
私はこの本を読みかけて思っているのですが、
できることなら私も『ギバーになりたい』
でも「惜しみなく」といわれると正直自信がありません…
とはいえ、古くからある日本の商習慣や商業道徳にも通じる
ような、「自分のあり方」を考えさせられる理論です。
ご興味があれば参考にされてみてはいかがでしょうか?
“成功しているギバーは「人脈づくり」「協力」「人に対する評価」
「影響力」で独自のコミュニケーション法をもちいている”
byアダム・グラント『GIVE&TAKE「与える」人こそ成功する時代』著者
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回をお楽しみに!