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メールマガジン

氷山の一角

2019年07月24日

おはようございます。 
 
東京税経センターの市村祐記です。 
 
 
 
 
 
水曜日担当の私からは毎週 
 
職場によくある「人の問題」について 
 
「人材育成の基本」を踏まえて“あるべき姿” 
 
をお伝えしています。 
 
 
 
 
 
今回は「氷山の一角」についてお話したいと思います。 
 
 
 
 
行動心理学では、 
 
「目に見える人の行動は、その人のほんの一部であり、 
 
表面に見えないもっと大きな意識(無意識)によるものである」 
 
といわれます。このことを氷山に例えたりします。 
 
 
 
確かに目に見える不具合だけを指摘したり、注意するだけでは 
 
なかなか改善が見られない場合でも、その人の深層心理 
 
に働きかけることで劇的な改善に結びつくことがあります。 
 
 
 
 
現在、巷では、ある大組織のメンバーが、自分に都合のいい

世間をごまかすウソを言って、それが発覚する問題がテレビや

マスコミに取り沙汰され大変な話題になっています。

これらの騒動を見ていると、私は組織においても

「氷山の一角」という言葉はあてはまると思います。 
 
 
 
 
ウソを言った当事者は、「これは良くない」と改心し、大組織の隠蔽工作の

陰謀をかいくぐって、やっとのことで世間に事実を公開し、謝罪しました。

この行為は同時に組織内部の実態(都合主義、隠蔽体質)を暴露する 
 
ものとなりました。 
 
 
 
前述の人間が当初ウソをついた理由は、「保身」。コレは完全にこの大組織に

長年浸透している慣例であり悪しき社風のようです。それをその組織の

メンバーがそのまま当人の立場で実行しただけにすぎません。 
 
 
 
言い方を換えると、大組織の本体、上層部がウソ・隠蔽をするから 
 
その組織に所属する人も「右へ倣え」をしたのだということです。 
 
つまり大組織が水面下のどでかい氷の塊で、ウソをついた人間は水面上に

浮かんだ氷山の一角ということです。

 

 
 
私が約30年ほど前、転勤で大阪にいたとき、接待などでミナミや新地に 
 
行くとこの大組織の人間がお店で飲んでいることをたびたび見かけましたが、 
 
どの人も非常に態度が横柄で、傲慢、周囲のことなどお構いなしで、非常に 
 
不愉快な思いをした記憶があります。 
 
 
 
 
当時、仲が良かった同僚がその業界の社長の息子だったので、実名入りで 
 
教えてくれましたが、この大組織の人たちの悪い評判は業界では有名で

しょっちゅうトラブルを起こすたびにお金で解決したり、反社会勢力の

名前を使って恫喝し、情報操作する或いはもみ消しているとのことでした。

(30年近く全く変わっていないなと感じました) 

 
 
 
だから、以前からいずれとんでもないことになるのでは?とずーっと 
 
思っていました。(すでに過去何度か大問題になっていますね・・・) 
 
 
 
 
ですので、もし部下や後輩がおかしな言動をすることが多いと感じたら 
 
組織全体がどうなっているのか?を一度確認するべきかもしれません。 
 
見えているのは氷山の一角で、水面下の大きな氷山がおかしなことに 
 
なっているかもしれないからです。 

まさかですが、社長自らが時代錯誤になっている可能性もあるのですから。 
 

 
“一番大切なものは、一番慎重に隠されている。 
 
自然においても人間においても” 
 
by 小林秀雄(批評家) 
 
 
 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。 
 
次回をお楽しみに! 
 
 

みつかる