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剣術と刀剣:その8(2018/05/11)


 

 

 

 

おはようございます!
金曜日担当、顧問の坂入です。

連休明け(一週お休みしました)後のメルマガです!

相変わらずのチャンバラ小説からの雑学です。

 

<剣術と刀剣:その8>

集団による合戦の時代が終わり、江戸時代を迎えて、一対一で刀を

抜いて構えあう素肌剣術は「剣術」、一方、室内で刀を鞘に納めたま

まで座った状態(居あった状態)から敵対動作に入る術が求められ、

これを「居合術」と呼ばれるようになります。

 

「剣術」は剣術、「居合」は居合として、それぞれ中心となる「技」を修

練し、独自の流派が相次いで創設されました。

 

「居合術」とは、「刀を抜く技」と言うことです。テレビや映画でのイメー

ジ・印象で最も強烈な居合術は、「座頭市」や「ルパン三世」に出てくる

「抜く手も見せず鞘走らせる、抜刀の速さ」が、居合の神髄だと思って

いる事でしょう。

 

「居合は速さ」というイメージは、刀を互いに抜いて構えあうことをせず

に、一挙動で敵対行動を行うことだと思っているからであり、「居合」は、

常態から既に臨戦態勢にあることだと言われ、初手の抜き打ちで相手

の戦意を失わせない事には失敗だというイメージもあるでしょう。

 

居合の極意に「鞘の内」と言う言葉が存在するのもこのためでしょう。

 

しかし、構えが無いまま、柄に手をかけると同時に鯉口を切って初太

刀を相手に打ち込み、次いで、連続した「二の太刀」「三の太刀」を浴

びせて敵を打ち破るまで止まらない技が、「居合術」の刀法であり、初

手の速さだけが居合術ではありませんでした。

 

江戸時代に入って「居合術」は独立した刀術のようになりましたが、古

来の各剣術流派には、総合武術の一つとして「居合術」が含まれ伝承

されていました。

 

つまり、剣術と居合は別物ではなかったのです。

 

現代の「剣道」と「居合」は別物として、別個の道場で稽古している事

から、別物だと認識されていますが、初期の「林崎夢想流」のような居

合流派の兵法者でも、剣術の下地が無ければ「居合」流派へと達しな

いはずです。戦国時代末期までは合戦が日常であり「剣術」も「居合」

も合戦場で用いることを前提とした実践の技の一部であり、つまり、「

介者剣術(戦場介者)」そのものの一部分にすぎないものだったと言え

るでしょう。

 

主武器であった「槍」で突き合い、打ち合った戦場で、接近戦となった

瞬間、とっさの抜刀術が勝敗を決め、この「とっさの抜刀」こそ、「居合

の抜刀術」そのものでした。

 

これから出てくる、古流派の「天真正伝香取神道流」や「陰流(柳生新

陰流)」などには、「居合術」も含まれて伝承されています。「剣術」も「

居合術」もそれぞれ別の流派を名乗っていますが、敵対する際の、初

動を得意とする「技」「術」を何処に求めるか、だけのものであることを

理解したうえで、チャンバラ小説を読むと一層の面白みを感じていた

だけることを確証してお勧めします。

 

来週からこそ「剣術の各流派」を簡単にお知らせしていきます。

先ずは「念流」からでしょう!

剣術流派の大元は・・・下記の4流派です・・・
1. 念阿弥慈音の「念流」
2.飯篠長威斉の「天真正伝香取神道流」
3.愛洲移香斉の「陰流」
4.中条兵庫頭の「中条流」

30.5.11  坂入 拝

 

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