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剣術と刀剣:その6(2018/04/20)


 

 

 

 

おはようございます!
金曜日担当、顧問の坂入です。

<剣術と刀剣:その6>

 

先週は、個人技としての「刀術:剣術」の始まりの部分を簡単に述べ

ました。

 

剣術流派の個々の説明に入る前に、繰り返しになりますが、源氏と

平氏の争いに代表される、その時代の武士の集団戦は、「全身を鎧

で身を固めた武者」つまり、多少の矢や刀から完全防御できる状態

の「鎧武者」が中心となった集団戦と、日常の身づくろい状態で、互

いに刀や薙刀を構え合っての個人戦とを比較してみてください。

 

その防御力の差は段違いにあることは誰にでも理解できます。

 

甲冑(かっちゅう)、つまり、身を守る「鎧(よろい)」と頭部を守る「兜

(かぶと)」、腕を守る「籠手(こて)」等々で完全防備した身支度での

戦いと普段着での戦いでは、その戦い方、攻撃の技術に大きな影

響を及ぼしたことは当然です。

 

武道の用語で言いますと、鎧武者の剣術を「介者剣術(かいしゃけ

んじゅつ)」或いは「戦場介者(せんじょうかいしゃ)」と言います。これ

に対して、鎧を着けない状態、普段着の状態での剣術を「素肌剣術

(すはだけんじゅつ)」と呼んでいます。

 

素肌と言っても褌一本の裸ではありません。頭部を兜、首から下を

鎧で覆って、更に、「籠手(こて)」や「すね当て」などの諸々の防具を

全身に装着している「鎧武者」と比較しての「普段着」の意味での素

肌と呼んだのです。

 

全身防御の鎧武者の剣術が特に有利だったとも言えませんでした。

鍛鉄の板や馬や牛の皮革などを主な材料とした甲冑(かっちゅう)は

一式で数十キロという重量でした。従って、どうしても動きが鈍くなり

ました。其の点では、素肌武者は敵の刃を鎧の一部で受けることは

出来ませんが、軽快な動きで攻撃の動作を見切ることで躱すことが

可能で、素早い攻撃・防御が出来ました。

 

甲冑の軽量化を実現した(通称、南蛮鎧)戦国時代においても、片袖

の防具だけでも数キログラム有ったことから、刀を振るう動作一つ取っ

ても、鎧武者は多大な負担を感じながらの戦いでした。

 

このため、介者剣術は、無駄な動作を省き、一太刀で確実に敵の動き

を制する技(殺す技ではありません)と心得が求められました。

防具の隙間となっていた手首の裏、首筋、脇の下、股間等々を集中的

に攻める技となりました。

 

つまり、命を絶つのではなく、一太刀で敵の戦闘能力を奪う技が「介者

剣術」の極意とされました。

 

戦国の世が終焉して、甲冑の要らなくなった太平の世になった江戸時

代においても、剣術の流派の基本的な技として「戦場往来の剣術」という

表現で、地方の豪族に「一子相伝の技」として継承され、現代では「古流

剣術」として伝承されています。

来週から「剣術の流派」について、個別に述べていきたいと考えています。

30.4.20  坂入 拝

 

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