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剣術と刀剣:その3(2018/03/30)


 

 

 

 

おはようございます!
金曜日担当、顧問の坂入です。

 

<剣術と刀剣:その3>

前回までは、武士の世となった鎌倉から室町の武士の嗜みとした武術は

「騎乗と弓術」だと述べました。

 

室町期に発生した「刀術:剣術」の流派とその系譜は、戦闘と言う実戦の

技としての役割は、下克上の戦国時代を経て徳川家康によって天下統

一され、江戸幕府の時代に入り、個人対個人の技として存続します。

 

室町期に派生した各剣術流派の創始者や伝承者によって、自流派の開

祖以来の技の再構築と独自流派としての独立によって、数多くの流派へ

と派生していきました。

 

天下統一後の集団戦の無くなっ江戸時代に入って、個人技となった剣術は、

前述のように伝承者の独創により多くの流派となった各流派の系譜は、武

士の時代から明治維新への変遷を迎えても実戦の技としての役割を終えた

にもかかわらず絶えることなく「剣道」として一種のスポーツ化し、教育の一

環として残りました。

 

一方、古武術としての剣術、特に居合術などの呼称で全国各地の地方性を

色濃く遺して伝承されました。

 

剣術は、単純に「敵を倒す、自分を守る」ための技術だとするならば現代の

「剣道」まで伝わったかどうかは疑問です。そこには、数百年の間伝承され

るだけの理由が存在するはずです。

 

単に流派の伝承だけでは、現代の私たちを引き付ける魅力には不足でしょう。

そこには、相手に対する尊敬と自己精神の鍛練、礼儀、スポーツ共有の心身

向上が、剣道を通じて得られるからではないでしょうか。

 

一方、剣術の道具たる「刀」は、初めは「権威の象徴」から始まり、覇者からの

作刀の奨励に伴い鍛造技術の発展を見、武士階級の戦闘武器としての役割

を得て、歩兵集団の主武器となり、戦国から江戸幕府へと世情の安定に伴い

「刀」が、身分制度上の武士の象徴となることで「銘刀・名刀」という、ある種の

神格化、美術品化という位置づけを得るに至りました。

 

平安時代から現在に至るまで、その時代時代の刀工が匠の技を磨いて、銘

刀・名刀と呼ばれるものを遺してきたのは、決して、殺人刀を製造するためだけ

では無かったはずです。

 

単なる武器としての刀であれば、華美な刃紋などは不要であり近代兵器のよ

うに大量生産され、時代に合わなければ廃棄されて来たはずです。

 

古来から連綿と続く作刀技術を継承して、その上で新たな技法を修練し反映

させて発達してきた「日本刀」が、美術品としての価値を備えてきたことが証明

されています。

 

「日本刀」は、武器としての実用面を重要視された時代もあったでしょう。

しかし、銘刀を所持した剣豪や武将が無闇やたらと人を斬ったという記録は多く

ありません。剣の理(ことわり)を知り、自流派の創造と伝承に切磋琢磨すること

で修業とした剣豪たちは、「刀」は武器であると同時に、己を諌める象徴的な存在

だったと、多くのチャンバラ小説を読むことで理解できるでしょう。

30,3,30 金曜日雑学担当  坂入 拝

 

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