お気に入り頂けましたら、ぜひ本メルマガをご友人やお知り合いの方へご紹介くださいませ。
東京税経メルマガ



下総の偉人その2 大原幽学(第3回)(2018/01/12)


 

 

 

 

おはようございます!
東京税経センター顧問の坂入です。

いよいよ、「大原幽学」は何をした人かの内容に入ります。

 

下総の偉人その2「大原幽学」

 

農民が農地と村を捨てて、手形も持たずに、無宿人となり、村に

残った農民も農作業に専念しないで、酒と博打、歌舞音曲に夢中に

なり、結果として、年貢が払えず娘は遊郭に売り飛ばしと言う荒廃

しきった当時の下総の村々は、大原幽学の教えである「修身・斉家」

の理念の下での農業の実践的指導と村の改善・農民の暮らしの改善

への篤い志しを抱いての、滅私奉公に共感した村々の農民は、次第

に集まり、ついに「改心楼」という教導所を建てるに至ります。

 

その基本教義は「性学」と呼ばれるもので、四書五経の中の「中庸」

から「天の命、これを性という、性に従う、これを道という」を採用して、

教えの基本としました。

 

また、同じく四書五経の「大学」から「修身・斉家」を採用して、「先ず、

自らの行いを正しくしなさい。そうすれば、身を過たず、自然と家の中

家族も正しい方向に導かれます」と農民に教えました。

 

荒廃し、困窮の極みと逃散・離村で潰れる家が増え、酒・女・遊興で

憂さを晴らしていた農民と村々を、この「性学」で教え導き、自らも率先

して農民と一緒に農業に従事しながらその教えを実践しました。

 

教えの内容を実践するために導入した新たな制度が下記の3点でした。

 

①子孫永々相続講  ②預かり子制度  ③先祖株組合

 

子孫永々相続講とは

天保7年に「性学同門中子孫永々相続講」を組織します。これは「博打

不義密通・賭勝負・女狂・狂言・手踊り・浄瑠璃・長唄・三味線・強欲・

謀事・大酒」を禁じ、年2回それぞれ百文づつ計二百文を無期限で積立

て、困った人に利付けで貸し出し、同門の者の不幸に備えさせるもの

でした。つまり、現代の「共済制度」を創設したのです。

 

預かり子制度とは

子供の教育は大切なものであり、子供の前で、親が飲みたい、食いた

いの生活態度を見せたのではまともな成長は見込めません。7歳から

14~15歳までの子を、食い扶持を持たせて他人の家に預けさせ、預

かった方も預けた方も、互いに自らを律して、互いの子を育てさせるも

のです。

 

「子を育つるに、食いたい飲みたいと思う根性ばかりを育てては、人と

なりて宜しき了見などの作るものに非ず。これ第一子孫を滅ぼすなり。

とかく家に馬鹿者の出来るは、家内の者、気ままに居る故なり、気儘の

心有りて子を育てては、馬鹿の出来るよりほかなし」と言ったそうです。

 

先祖株組合とは

先の「子孫永々相続講」では、村単位としては小規模なことから大きな

力にはなりませんでした。

天保9年に「先祖株組合」制度を創案して、収穫が年5両以上の耕地を

持つ者(大百姓)が加入して、その耕地から生まれる利益を原則として無

期限で利付積立をして、いざという時に備えさせました。これは、名主や

村役人、大百姓だけしか加入できませんでしたが、村全体の再生と継続

した安定的な農業経営策として多くの村々に受け入れられました。

 

大原幽学の指導を受け入れた村々は、結果として「土地改良」と「集落

の再編」まで発展します。その内容は、来週へ・・・・

30.1.13   坂入 拝

 

 

★英語版ウェブサイトを開設しました! → http://tokyozeikei.jp/en/
Our English website is now available!


===========================================================
東京税経グループ
公式ホームページ → http://www.tokyozeikei.jp/
Facebookページ → http://www.facebook.com/tzc.group
メールマガジン購読 → http://nnp.y-ml.com/form_if.cgi?id=Daily&u=