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東京税経メルマガ



下総の偉人その2 大原幽学(2017/12/22)


 

 

 

 

おはようございます!
東京税経センター顧問の坂入です。

毎朝のメルマガは、硬い税務や経営の話だけを読み続
けると肩が凝ってきます。

週末の朝は、税務の話ではなく、わたくし個人の勝手な
趣味となっています「チャンバラ小説・時代劇小説」から・・・。
興味が無い皆さんにも、「こんな見方もあるのだなー」
と・・・・・斜めに読み流していただければ幸いです。

 

下総の偉人を中断して、時節柄の忠臣蔵のことを挿入しました。

今週から、再び「下総の偉人」<その2>を再開します。

 

あまり多くの人々には知られていませんが、幕末の下総には、

取り上げておきたい偉人がいました。「大原幽学」と言う人です。

 

1.時代背景から

徳川幕府の社会体制は、「士農工商」の身分制度で、行政の

トップ、つまり、社会の安全を保障すべき武士の支配下で、その

支配体制を維持するための経済の基本を「米」と定めて、その基

本となる「米」を生産する「農民」を武士のすぐ下に位置づけ、代

わりに、農民と農地(耕作地)を永久に貼り付けて、農民の子とし

て生まれれば、生涯その生まれた村で農業に従事しなければな

りませんでした。

 

その管理を委託されたのが「仏教」でした。村の檀家寺の過去

帳が現代の「住民台帳」或いは「戸籍」の役目を果たし、農民は

自由に他所に移動できませんでした。

 

町民(商人や職人)は、町役が発行した「手形」を所持すれば

自由に「伊勢参り」や「湯治」などに出かけることが可能でした

が、農民は「村の名主が発行した手形」の他に「檀家寺の発行

した手形」(つまり2種類の手形)を所持しないと他所には出かけ

ることはできなかったのです。

 

飢饉等で食えなくなった農民は、田畑を捨てて、手形を持たずに

他所に逃亡することになります(これを「逃散」と言いました)。

 

逃散した農民の殆どは、食べるために多くの人々が集住した江戸

に流入しました。

当然、手形が無いので身元引受人も得られず、住む家も借りられず、

「無宿人」となって、正業にも就けず、「ゆすり、たかり賭博、喧嘩」等々

で江戸の治安を乱す要因となりました。

 

幕府は、治安維持のため「無宿人狩り」を行い、捉えた無宿人を

「佐渡の金山に金堀人」として送ったり、「人足寄場」を江戸湾の

埋め立て地に創設して一括管理しました。

 

逃散農民は無宿人狩りから逃れるために、旗本などの「知行地」

が分散し、行政権が統一されていなかった関東近辺各地の顔役や

地回りのやくざ者の庇護の下「遊客」として逃れました。

 

当時の著名な親分衆と言えば、上州で代官や領主に反抗した「国

定忠治」、上州の大親分「大前田栄五郎」、駿河の「清水次郎長」、

此処下総は天保水滸伝で有名な「銚子の五郎蔵」「飯岡の助五郎」

「万歳村勢力の富五郎」「笹川の繁蔵」「佐原の喜三郎」等々の遊侠

の親分衆でした。

 

幕府は、治安統治権が分散したこれらの関八州(相模・武蔵・上野

下野・安房・上総・下総・常陸の八国)の取り締まりのため、国境を超

えた捕縛権を持たせた「関八州取り締まり出役」(通称「八州廻り」)

を街道管理を担当した「勘定奉行」の下に創設して、逃亡して犯罪者

となった無宿人の取り締まりに従事させました。

 

一方では、浅間山の噴火や気候変動で飢饉が続いた村々は逃散

が多発し、博徒が巾を利かせ、村に残った農民も本業の農業に専念

せず「酒・遊女・博打・歌舞音曲」等々に耽る暮らしぶりで、益々農村

の崩壊が進みました。

 

このように農村の崩壊が深刻化した天保年間の下総の地に、突然

救世主が登場しました。

 

それが「大原幽学」です。

 

二宮尊徳(金次郎)と並び称せられる幕末の農業改革の先駆者と

位置づけられ、岩波の「日本思想体系」という思想家を網羅した本

の52巻に、二宮尊徳と大原幽学が共に取り上げられています。

・・・二宮尊徳は「農業経営に関する権威」、大原幽学は「原子共産

的農業経営の実践者」という扱いです・・・

 

今週は、先ず時代背景を述べました。いよいよ来週・・・正確には

来春の1月6日・・・から、「大原幽学」のことを述べます。

29.12. 22 (金曜日)
メリークリスマス & 良いお年をお迎えください!

 


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