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東京税経メルマガ



ジュニアNISAと名義預金(2017/12/21)


 

 

 

 

おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百四十六回目。

 

テーマは、

「ジュニアNISAと名義預金」です。

 

平成27年度税制改正で、ジュニアNISAという制度が創設されました。この制度により、

1 親権者が未成年者である子供名義のNISA口座を開設する
2 親権者がそこに資金を入れて上場株式などを売り買いする
3 入れる資金は、贈与税の非課税である110万円を想定している

こうすることで、所定の金額の配当所得や株式の譲渡所得が非課税とされます。子供や孫の
将来に向けた投資を促進する。こんな名目でこの制度は創設されています。

詳細は以下をご参照下さい。

 

http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1556/2087

 

ただし、私というか、多くの税理士は、この制度に違和感を持っています。
平成27年度の税制改正大綱を見た時から非常に違和感があったのですが、

未成年者名義の口座を開設し、その管理を親権者が行うならば、一般的には親権者などの
名義預金と見る

このような取扱いが資産税の実務です。

 

にもかかわらず、未成年者に毎年贈与税の非課税枠の範囲で贈与するため、

NISA口座は未成年者のものになり、単に親は管理しているだけ

となれば、今までの税務調査は一体何だったのか、という疑問が湧いてきます。

 

とりわけ、ジュニアNISAは、0歳児から開設できると説明されています。このような
ものをO歳児の財産、というのは違和感しかありません。

 

ところで、名義預金に該当するかどうかの判断では、

1 口座開設者に預金としてお金を挙げるという意思(贈与の意思)があったか
2 口座の名義人に預金としてもらう意思(受贈の意思)があったか

この2点について、詳細な事実認定をしなければなりません。言うまでもなく、

未成年者に受贈の意思があるとは言い難いですから、ジュニアNISAは名義預金を設けることを
容認した筋違いな制度

と考えています。

 

なお、相続税の税務調査で問題になる名義預金の判断について、国税の内規を見ると

1 財産の購入原資の出捐者、
2 財産の管理及び運用の状況
3 財産から生ずる利益の帰属者
4 被相続人と財産の名義人並びに財産の管理及び運用をする者との関係
5 財産の名義人がその名義を有することになった経緯等

こらを総合考慮して判断するのが相当であると説明されています。

 

この内規を見た場合、

・ 親の財産を基に拠出される(1)

・ 財産の管理は未成年者に代わって親が行う(2)

・ 利益は口座の名義人である未成年者が得ることになりますが、
その処分は20歳になるまでできない(3)

・ 親子ですから簡単に子供の名義を使うことができる(4)

これらを踏まえれば、ジュニアNISAの口座は、親の名義財産と見るのが調査官的には妥当としか
思えません。

 

ジュニアNISAは法律で認められた制度ですから、

・ 単なる名義人と見るのは妥当ではない(5)

からこそ、名義財産にはならないと立案者は安直に考えているのではないか、と懸念しています。

 

中には、

ジュニアNISAは受贈の意思なく贈与ができるというお墨付きを与えた制度

とする見解もあります。

 

しかし、ジュニアNISAだけを特別扱いするのであれば、当然ながらその旨法律で明記する必要があると考えられます。

 

調査官が未成年者名義の口座を被相続人の名義預金と認定しようとする場合、

ジュニアNISAが許されるのに、なぜ一般の口座は許されないのか!

こんなトラブルが起こらないか、老婆心ながら懸念しています。

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
は以下のサイトからどうぞ!!

↓↓↓

http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1557/2087

 


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