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自主修正は悪質な行為か?(2017/11/30)


 

 

 

 

おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百四十四回目。

 

テーマは、

「自主修正は悪質な行為か?」です。

 

税務調査前に修正申告を行えば、過少申告のペナルティーである
加算税が減免される

 

このような、自主修正の制度が税務上設けられています。自主修正は、
納税者の自発的な反省を促すための制度ですが、この自発的な反省は国税にとって
面白くないようで、近年は自主修正が認められるかどうかについて、多くの
裁判例が見られます。

 

自主修正について、通達によれば、実際に調査に来られる前までに修正申告を行えば
いいことになっています。

 

簡単な話ですので、本来はトラブルにはなりません。しかし、国税は

自主修正を小賢しい行為と考えてており、加算税を減免されるなど許せない

として、自主修正を認めようとしないために、トラブルが増えています。

 

先日の判例でも、自主修正の趣旨については

課税庁において課税標準を調査する等の事務負担等を軽減することができることも勘案して、
自発的に修正申告を決意し修正申告書を提出した者に対しては例外的に加算税を賦課しないこととし、
もって納税者の自発的な修正申告を歓迎し、これを奨励することを目的とするもの

と判断しています。

 

ここでも言われていますが、税務調査の手間を削減できるという、国税組織のメリットも自主修正の大きな目的です。
このため、

調査件数が減って困っている昨今、国税は自主修正をより歓迎すべき

であるため、広く自主修正を認めればいいはずです。しかし、それを国税が認めないのは

調査官には税務調査件数というノルマがあるから

です。

 

といいますのも、

自主修正されると税務調査をしたことにはならない

からです。このため、ノルマをこなすために、自主修正を認めたくないという意向が強いのでしょう。

 

ところで、

加算税は行政罰であり、刑事罰ではない

このように言われることをご存知でしょうか。

 

・ 刑事罰は反社会的・反道義的行為をした場合に対して科される
・ 行政罰は反社会的・反道義的行為をしたかを問わず科される

 

このような違いがあります。簡単に言えば、反社会的・反道義的行為とは犯罪行為ですから、
犯罪行為をすれば刑罰がかかり、犯罪行為をしなくても一定の場合には行政罰がかかるということに
なります。

 

加算税のようなペナルティーの制度がなければ

期限内に申告をしない
不正な申告をする

このよな納税者が増えてしまう可能性があります。そのけん制として、設けられたものが、加算税なのです。

 

こういう意味で、

加算税には処罰や制裁の要素は少ない

と書かれた書籍もあります。

 

もっと言えば、この考えに立てば、不正に対して課されるという重加算税についても

不正をしたことに対する制裁というよりもむしろ、税務調査で確認すべき事項を分かりにくくさせ、
税務調査を複雑にさせることに対するけん制である

と考えられます。

 

以上を踏まえると、自主修正に該当するかどうかは、

税務調査の手間の削減につながったと言えるかどうかで判断すればいい

ことになります。

 

このため、

調査官が言うように、加算税を逃れて小賢しい

とか、

調査官の事績にならないので困る

といったことを考慮する必要は全くないことになります。

 

実際のところ、

脱税は刑事罰のため、いったん脱税をしてしまえば、後日修正申告をしても許されず、
犯罪行為として取り扱われる

とされています。となれば、調査官が思っているであろう小賢しさは、社会悪である脱税には
直接関係がありません。自主修正しても、脱税は許されないからです。

 

事実、脱税で刑事告発される場合、脱税者には刑罰だけでなく、重加算税も賦課されています。
刑罰も喰らって重加算税も賦課されると、ダブルパンチですが、

重加算税は刑事罰ではなく行政罰であるため、両社は全く違うものでダブルパンチではない

と裁判所は判断しています。

 

税務調査前の自主修正は悪質である。このように考える国税職員は多く存在しますが、
本質を取り違えないよう期待したいところです。

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
は以下のサイトからどうぞ!!

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松嶋洋プロフィール

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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