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東京税経メルマガ



不正還付と詐欺、取下書(2017/11/23)


 

 

 

 

おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百四十三回目。

 

テーマは、

「不正還付と詐欺、取下書」です。

 

数年前の話ですが、ある指南役の指導により、虚偽の業務報酬や源泉徴収額、経費などを記載して
所得税の不正還付を請求したという事案が報道されました。

 

このような不正還付などは絶対に許される行為ではありませんので、国税局はその指南役などに対し、
詐欺容疑で刑事告発したようです。

 

税務調査は任意調査ということもあって、

マルサという部署を除き、刑事告発を意識することは基本的にはない

のですが、不正還付は

国を騙して還付金を詐取する行為

ですから、詐欺に当たることは間違いありません。

 

このため、刑事告発という国税の対応は間違っていないと思いますが、税に関する詐欺という点で
思い出されるのは、私が調査官から受けた詐欺行為です。

 

平成23年度の税制改正により、「納めすぎた税金を返してほしい」という更正の請求について、
その期限が1年から5年に延長されています。1年が5年になるということで、とてつもないインパクト
があったのですが、平成23年度改正が実現した平成25年頃、

不勉強な調査官から、正当な権利に基づく更正の請求について、「1年」という期限が過ぎているため
取り下げなさい

と指導されたことがあります。

 

インパクトの大きさ、そして更正の請求を取り扱う国税という組織が知らない訳がありませんから、最初は
冗談か、と思いましたが、電話をしても要領を得ないため、本当に知らないんだと唖然としたものです。

 

私は税理士という専門家であったため、騙されて更正の請求を取り下げるなどということはありませんでしたが、
専門家ではない一般の納税者が、権威ある国税職員からこのように指導されると、ほぼ間違いなく更正の請求を
取り下げます。

 

取下げて5年たつと、時効により税金は1円も返って来ません。しかし、国税職員から指導を受けた納税者は、
取下げを見直すことなく、5年が経過してしまうことになるでしょう、

 

このような取下げの指導は、結果的に信頼性のある国税という権威を活用して善良な納税者を錯誤に陥れ、
そして納める必要のない税金を納めさせて国の利益を増やすことになります。となれば、

純然たる詐欺行為に当たる

と考えられます。

 

このような指導をした調査官をはじめ、その上司や国税局のクレーム担当者に、本件は詐欺に当たると主張しました。
しかし、不勉強が原因であり、悪意はない単純ミスであることを盾に、詐欺ではないと説明するだけでした。

 

虚偽の業務報酬や経費をでっちあげることと、税の専門家とされる国税職員が、期限が経過していないものを経過していると
説明して更正の請求を取下げさせることに、何の違いがあるというのか理解に苦しむところです。

 

少し脱線しますが、国税の対応がうまいと思うのが、取下書を提出させる、というずる賢い対応をすることです。

取下書は納税者が自発的に提出するものですので、

いくら国税の指導に基づいて提出しても、納税者の自己責任で出したとされるのがオチ

です。

 

となれば、国税が納税者を騙したとしても、

納税者もきちんと調べればわかることで、国税を疑うことなく従ったことが悪い

と裁判所も判断し、納税者が泣きを見るという結論になるでしょう。

 

納税者の不正行為には厳正に対処し、国税職員の不勉強など、内部の不祥事には
甘く対応をする。

 

これでは、国税と納税者の相互信頼など構築できるはずがありません。

 

それではまた来週!!

 

追伸、

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http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1501/2087

 


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