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武士の暮らし(第6回)(2017/09/29)


 

 

 

 

おはようございます!
東京税経センター顧問の坂入です。

毎朝のメルマガは、硬い税務や経営の話だけを読み続
けると肩が凝ってきます。

週末の朝は、税務の話ではなく、わたくし個人の勝手な
趣味となっています「チャンバラ小説・時代劇小説」から・・・。
興味が無い皆さんにも、「こんな見方もあるのだなー」
と・・・・・斜めに読み流していただければ幸いです。

 

武士と経済(暮らしぶり)

 

武士社会から商人の社会へ転換した江戸中期以降の経済を語るとき、

先週まで述べました「米」を基準とする武士の定めた「農本主義経済」

が、江戸幕府によって「人の流れ」「物の流れ」「経済の流れ」が江戸に

集中したことから、江戸経済のインフレと人と物があふれる社会構造に

に変換しましたが、幕府は相変わらず「米」と言っていました、世間は、

「貨幣」を中心とした「商業主義経済」に転換したことから、武士の暮らし

が当然にインフレに追いつかない給与支給状態になったことは、先週

まで述べてきたところです。

 

繰り返しますが、「札差」は、直参旗本や御家人の俸禄米を、春季取高

として年棒の4分の1、夏季取高として4分の1、冬季取高として2分の1

に分割して「換金」し、出入りの旗本・御家人に換金した金銭と自家消費

用の「米」を渡して、その手数料を得ていました。

 

年3回の「換金」となる俸禄米を担保として、旗本・御家人に毎月の生活

費を前渡し(要は、金を貸し付けて)、その金利を得るようになります。

 

金銭感覚に疎い・・・というよりも、武士は金勘定するものではない・・・

という矜持から、日々の暮らしのために、無感覚で向こう数年分にも至る

前借を行うようになります。

 

結果として、札差は莫大な金利を得ることで、蓄財し、その蓄財を更に

直参のみに限らず、参勤交代で財政が圧迫された地方の大名にまで

大口の前借を行うに至りました(これを、「大名貸」と呼びました)。

 

つまり、「札差商人」は、本業の札差業から金融業者になり、益々規模

を大きくし、明和から天明にかけての時代には、「大口屋暁雨」などの

札差の旦那衆を中心とした「十八代通」と称された「粋」を売り物にした

放埓な遊び振りは、札差などの商人の財力の凄さを余すところなく表し

たもので、諸々のチャンバラ小説にも出てくるシーンとなっています。

 

江戸幕府開闢から180年過ぎ去り、遠き時代のご先祖様の武功だけ

で与えらてきた俸禄が、百年たっても一定の石数だけを支給されてき

た旗本・御家人、何も仕事のない、ただ俸禄だけを貰う武士階級は、

商人からの借金まみれ状態で、内職に生活の糧を得るようになり、一

方、江戸の街は人口集中し増加の一途によって、武士以外の商人や

職人「商工人」中心の生活文化へと変遷し、世の権威は「武」から「商」

へと移り、幕府に成り代わって財政などの実質は、町人・商人が動かし

始めた時代です。その象徴的存在が「札差」だったのでしょう。

 

・・・微禄の御家人の暮らしぶりを来週述べて、この項目を終えたい

と思います。・・・・

 

 


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