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東京税経メルマガ



反面調査を聖域としてはいけない(2017/09/07)


 

 

 

 

おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百三十二回目。

 

テーマは、

「反面調査を聖域としてはいけない」です。

 

近年、反面調査がなされることが増えているという報道があります。

https://www.tabisland.ne.jp/news/news1.nsf/6fd3e511d2ad0629492564ab0000a51f/34bc12ce2f8bd15949257d1e0079ffee?OpenDocument

 

反面調査が増える背景には、税務調査手続き法制化の影響で、

税務調査の結果説明等をきちんと行う必要が生じた

ことが挙げられます。

従来は、なあなあな理由で税務調査を終えてもよかったため、例えば、

不正をしてごめんなさいという文書を書かせるだけで
重加算税を課税する

といったこともできました。しかし、税務調査手続き法制化により、客観的な証拠が重視され、
このようなことは不可能ではないものの、かなり難しくなりました。このため、

確実な証拠固めの一環として、国税は反面調査を積極的に行っている

といわれます。事実、私の立ち会う調査でも、反面調査の必要性について、かなり調査官と
交渉しています。

 

それにとどまらず、反面調査は

基本的に事前通知などの、わずらわしい手続きが必要ではない

という国税にとって有利な側面があります。

 

私の現職時代などは、

反面調査には相応の手間と時間がかかることもあり、調査官としてもあまりやりたくない

ものでした。しかし、税務調査手続きの法制化によって、事前通知を適正かつ確実に行うなど

本丸の税務調査を実施するだけでも大きな手間と時間が生じる

ことになります。

 

ただし、事前通知に関係する規定は、原則として反面調査には適用されないとされています。
となれば、

反面調査には事前通知の時間と手間はかからない
本丸の税務調査は事前通知の時間と手間がかかる

面倒を嫌う調査官にとっては、相対的に考えて反面調査の方がはるかに楽という思いも
あるのでしょう。

 

反面調査がやりやすいとなると、間違いなく増えるのは、

「反面調査をする」という脅し

です。

 

近年、課税処分をする場合には、明確な理由を書面で示すという理由附記について
国税はぼろ負けしています。

国税サイドにおいてそのリスクを低減させるためには、万一の訴訟に耐えうるよう、

国税に有利な内容を書かせる書面(一筆)を取るか、若しくは納税者の訴訟する権利を奪うために、
半ば強引にでも修正申告書を提出させる

方法しかありません。

 

しかし、一筆にしても修正申告書にしても、納税者が自主的に提出するものですから、それを強制するのは
難しいです。となれば、

 

納税者が確実に嫌がるもの、すなわち反面調査をチラつかせながら、納税者に圧力をかけて提出させる

というのが税務調査の王道になると予測されます。

 

反面調査は「客観的に見てやむを得ないと認められる場合に限って」実施する、という建前はありますが、

必要性について特に説明しなくても問題がないとされている

ため、この建前は有名無実と言っても過言ではありません。

事実、ほとんどの調査官は、反面調査を不正発見のための当然の権利としか考えていません。

 

強権的な税務調査、などと揶揄されたために税務調査手続き法制化がなされたにもかかわらず、
反面調査には十分にその規制が及ばない。

 

となれば、調査官にとって反面調査が聖域となると危惧されます。

 

明確な法律がない以上、反面調査を聖域としないためには、録音するなどして着実に調査官の言質をとり、
約束を破ることがあればクレームを挙げる、という対応しかありません。

 

私の経験を申しますと、「反面調査をする際は、予め、私に一報してほしい」という要望について、

高圧的に望んだ税務調査では国税は要望に従う
穏便な対応をした税務調査では、要望を無視し、事前の断りなく反面調査をする

といった対応をされました。

 

法律上、反面調査をする場合には、税理士に一報しなければならない
訳ではありませんので、あくまでも要望にすぎませんが、

強行的な対応をすることで結論が変わる

ことも、税務調査対応の実態なのです。

 

 

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

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松嶋洋プロフィール

 


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