お気に入り頂けましたら、ぜひ本メルマガをご友人やお知り合いの方へご紹介くださいませ。
東京税経メルマガ



その生前贈与は本当に贈与ですか?(2017/08/29)


 

 

 

 

おはようございます!
東京税経センターの徐です。

 

今週で子供たちの夏休みも終わり。
私もそろそろお休みモードを解除
して秋の戦闘態勢を整える準備です。

 

お休みといえば、3か月前に始めた
ボクシングもお盆を挟んで3週間ほど
休んでしまい、先週久々に練習へ行った
のですが、まあ動けないこと・・・

 

継続は力なり。

この無垢で無粋で単純な言葉の意味を
改めて噛み締めさせられた夏でした。

 

 

 

さて、継続することの大切さは勿論ですが、
そのやり方を間違えては元も子もありません。

 

例えば、

相続税対策の現場では、相続財産を減らす
ために生前贈与が行われることが多い
のですが、

 

【贈与】

【贈与したつもり】

 

とは、当たり前ですが大きく違います。

 

-----------------

 

民法第549条では、

贈与について以下のように定めています。

 

「贈与は、当事者の一方が自己の財産を無償で
相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾
をすることによって、その効力を生ずる。」

 

 

簡単に言えば、

 

「贈与するよ」 と意思表示をし

「もらったよ」 と受諾すれば

 

贈与が成立します。

 

 

 

さて、皆さんよくご存じのとおり、
贈与税の基礎控除額は110万円/年。

 

その昔、60万円/年の時代だった時のこと。
Aさんは、税理士からアドバイスを受けました。

 

「将来の相続税対策のために、お子様に
毎年継続して贈与しましょう!」

「お子様は4人ですから、1人年60万円×4人
で年間240万円を贈与することができます!」

 

 

Aさんはこの提案を受け入れ、カワイイ子供達
の預金口座を作り、毎年60万円づつ継続して
この口座に現金を移動させていきました。

 

子供達は親から「毎年60万円ずつあげるよ!」
と聞かされていました。

1人年60万円の贈与は基礎控除の範囲内なので、
モチロン贈与税ゼロ。
当然に贈与税申告は不要なので申告もしません。

 

 

さて、

それからおよそ20年後、Aさんは亡くなりました。

 

地道に贈与を続けた結果、4人の子名義の預金残高は
1人1000万円、総額4000万円にもなっていました。

 

親のおかげで相続税が安く済んだ!と油断して
いたのも束の間、税務署からツッコミが入ります。

 

「この4000万円の預貯金はアンタがたの
親の財産として相続税を課税します!!」

 

「え~!?なんで???」

 

 

 

預金の名義人は子です。

親は毎年自分の口座からきちんと子名義の
口座へ振り込んでいました。

親は子へ「毎年贈与する!」と言い、
子もそれを認識していました。

 

 

しかし、税務署はこの預金は子の財産
ではなく、親の財産だとして相続税の
課税処分をしました。

 

 

この事案は裁判まで争い、以下の判決です。

 

「(預金の)管理、運営及び払戻しについては、
すべて自ら(父)の判断で行っていたものであり、
一方、子はその名義が使用されたほかは預金の
形成、管理、運営又は使用に関与することは
なかったのであって、かかる場合、この預金は
親の財産であって、子の財産ではなかった。」

(平成2年3月30日名古屋地裁判決)

 

 

-----------------

 

あげる!

もらう!

 

と意思表示しても、通帳を親が勝手に作り、
そこへ自分の口座から毎年預金を移して
いただけでは【贈与】ではないのです。

 

 

基礎控除の範囲内だから、と油断しては
いけません。

また、子名義の預金通帳や印鑑などを
子自身がきちんと管理し自由にできる
状態にしておかなければなりません。

 

 

ところで、こんな通達もあります。

 

相続税基本通達9-9(財産の名義変更があった場合)

「不動産、株式等の名義の変更があった
場合において…他の者の名義で新たに
不動産、株式等を取得した場合…は、
原則として贈与として取り扱う…。」

 

 

つまり、不動産や株式であれば、名義さえ
変更されれば原則として贈与です。

登記簿が変わった、株式名簿が変わった、
これで贈与があったとみなされます。

 

しかし、預貯金は違います。

形式的事実である名義だけで贈与とはされず、
通帳や印鑑の管理状況などの諸事情から総合的
に贈与の事実が判断されるのです。

 

 

 

 

さあ、どうでしょうか??

 

親が子名義でコツコツと預金している
ケースはけっこう多いものです。

 

さらに、年110万円なら贈与税基礎控除
の範囲内だから大丈夫と思うでしょう。

 

「ちゃんと贈与を受けました!」

「通帳や印鑑は自分で管理しています!」

 

さらに、

 

「契約書もホレこのとおり!」

 

これで完璧です!!

 

 

 

 

 

え??

相続税対策や生前贈与のことについて
もっと知りたい???

 

 

そんな時は・・・・

 

 

TZCへGO!!

 

ですね!(^^)!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来週もお楽しみに!!

 


===========================================================
東京税経グループ
公式ホームページ → http://www.tokyozeikei.jp/
Facebookページ → http://www.facebook.com/tzc.group
メールマガジン購読 → http://nnp.y-ml.com/form_if.cgi?id=Daily&u=