お気に入り頂けましたら、ぜひ本メルマガをご友人やお知り合いの方へご紹介くださいませ。
東京税経メルマガ



事前通知は単なる納税者サービスではない(2017/08/10)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百二十八回目。

 

テーマは、

「事前通知は単なる納税者サービスではない」です。

 

前回

法律で国税が行うべきとされる事前通知は単なる納税者サービスに過ぎないため、
内容に国税の都合で変更等があっても通知する義務はない

というのが国税の見解と申し上げました。

 

この見解は、税務署の幹部職員である統括官を通じて、税務署の上級機関である国税局に
照会してもらった際、国税局で十分に吟味してもらった上での回答です。

 

面白いことに、国税局の回答を私に伝える税務署の統括官も、大いに違和感があるようで、
たどたどしい説明に終始していました。

 

納税者からの事前通知事項の変更は合理的な理由が必要であり、国税からの変更は合理的な理由
など要らない。何度聞いても不公平としか思えません。しかし、このような常識とは異なり、

税務調査手続き法制化については、国税に法律違反に対する罰則を設けなかった

ことからも分かるとおり、

納税者保護に努めているように演出し、国税にとって譲れないところは換骨奪胎とする

というのがその真実と言えるでしょう。

 

実際のところ、税務調査法制化が実現した平成23年度改正の折には、

納税者の権利保護を法律で明確に保障する納税者権利憲章を併せて成立させる

という方向性が示されていました。税務調査手続きはあくまでも国税が守るべきルールであり、
納税者の保護を明確にしたものではありませんから、納税者権利憲章が当然に必要になる
ため、このような方向性で行こう、とされていたのです。

 

しかし、民主党と自民党のくだらない権力争いのゴタゴタを利用して、国税にとって不利な納税者
権利憲章は先送りされ、実現の目処は全く立っていません。

 

こういうわけで、「国税に合理的な理由もないのに、事前通知事項の変更など認めない」と納税者が
いくら主張しても、最終的には国税にやりくるめられます。

 

法律に基づいてこのようなことを主張しても、税務調査を拒否することはできないこととされていますし、
それでも断固として主張したとすれば、

税務調査を拒否したため青色申告を取り消します!

といった強硬策が、裁判上も容認されてしまうからです。

 

近年の国税の動きを見ると、

税務調査手続き法制化によって労力が大きくなり、税務調査件数が減少している

こんなアピールがたくさん見られます。

 

このアピールが言いたいことは、

国税に大きな負担がかかっていますので、納税者の協力を今まで以上に広く求める
必要があります

という意向でしょう。

 

事前通知など、税務調査手続き法制化が単なる納税者サービスに過ぎないのであれば

国税は責任を負わないため手短にできる話であり、手間がかかって税務調査件数が
少なくなってしまう

こんな結果にはならないと思われます。

 

となれば、税務調査件数が減少した原因は、税務調査手続き法制化にはなく、

国税のお粗末な仕事ぶりにある

と結論付けられますが、大丈夫なのでしょうか。

 

国税のこのような安易な対応に対し、最も懸念されることは、

国民の国税に対する信頼がなくなること

です。

 

法律に書いてあることを単なる納税者サービスと突っぱねる
通知した事項を変更しても何ら問題がない
変更事項の通知義務もない

こんな風に言われると誰も事前通知を信用しません。

 

このような強引な実務が、国税組織の本来の目的である

「適正公平な課税の実現」

を踏みにじる結果にならないか、極めて疑問が大きいところです。

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
は以下のサイトからどうぞ!!

↓↓↓

http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1285/2087

 

 

★facebookページあります!→http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1286/2087

 


===========================================================
東京税経グループ
公式ホームページ → http://www.tokyozeikei.jp/
Facebookページ → http://www.facebook.com/tzc.group
メールマガジン購読 → http://nnp.y-ml.com/form_if.cgi?id=Daily&u=