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東京税経メルマガ



実況区分の管理(2017/07/06)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百二十三回目。

 

テーマは、

「実況区分の管理」です。

 

現職時代は全く意識しませんでしたが、税理士の関心事の一つに、

関与するクライアントが税務署のシステム上
どの実況区分に位置するか

ということがあります。

 

実況区分とは、税務署における法人の管理体制であり、法人はすべて

第1グループ
第2グループ
第3グループ

の3つに区分されるといわれています。

 

国税の内規を見ると、第1グループは、

適正な申告を継続している法人

をいい、このような法人は、

実態が変化したり、大口・悪質な不正計算が想定されたりしない限り、
実地調査は行われない

とされているようです。

 

一方、第3グループとは、

不正計算を行う常習犯や実地調査で不正が発見されなかったが、
多額の申告もれが想定される不審な会社

などが該当するようで、このような法人は、

深度ある調査が実施される

とされているようです。

 

なお、第1グループにも第3グループにも該当しない法人が
第2グループで、いわば中間の法人と言えます。

 

この内規を前提とすれば、税務調査の深度は会社の実況区分によって
異なる訳ですから、税務調査対策を行う税理士としては大いに気になります。

 

このため、どういう場合に会社の実況区分が悪化するのか、質問を受けることが
しばしばですが、結論から申し上げると、

税務調査を受ければ原則として第3グループになる

ものの、

第3グループになったからと言って、税務調査が著しく厳しくなることは
基本的にはない

ということになります。この理由は簡単で、

調査官は実況区分にそれほど関心を払わない

からです。

 

実況区分というくらいですから、国税のマニュアル上は、細かく実況区分を
変更する基準が定められていますが、そのマニュアルの内容は、

膨大すぎて調査官はもちろん、その上司にあたる統括官もほとんど
見ていない

のです。このため、どんな場合に実況区分を変更すべきなのか、調査官は基本的には
知りません。

 

現職時代、税務調査で少額の誤りがあった会社について、悪質性はないため実況区分を
「第2グループ」にしようとした時の話。上司から、

100点満点の申告でない限り、第3グループに該当する

と指導されましたが、上記の内規の通り、

「多額の申告もれ」は想定されませんから、この指導は間違っている
と考えられます。

 

加えて、100点満点の申告を意味する是認をした会社に対し、「第2グループ」に
変更をしない場合にも、上司から注意を受けることはありませんでした。

 

このあたり、調査官の心理を考えるとよく分かります。会社の状況を調査したとは
言っても、すべてを把握できているわけではありません。このため、実況区分を上の
グループにしてしまい、調査の頻度を減らしたとすれば、

後日不正が見つかった際、実況区分を変更したことについて責任問題になる
可能性がある

のです。

 

会社を十分に調査できる場合は別にして、そんな暇はない調査官は、こんな責任取りたく
ありません。

 

結果として、悪い区分にしておこう、という人情が働くわけです。

 

このように、やる気をなくさないよう、きちんと上司がチェックしなければなりませんが、

それができない(やらない)のが国税組織の常識

なのです。

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

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