お気に入り頂けましたら、ぜひ本メルマガをご友人やお知り合いの方へご紹介くださいませ。
東京税経メルマガ



無税で多額の贈与はできるか? パート2(2017/07/04)


おはようございます!
東京税経センターの徐です。

 

継続的な運動で少しずつメタボを
解消しつつあるワタクシ。

健康で健全なカラダの有難みを
20年ぶりに少しだけ実感しています。

 

ただ、この20年間サボリにサボった
だけに基礎体力の低下は特に著しく、
とにかく体力がなくてすぐバテる・・・

ま、それもワタクシのマッスルメモリー
が近いうちに取り戻してくれるでしょう!(^^)!

 

あ、ワタクシは筋肉のことはよく
分かりませんので詳細は井本まで。

 

 

 

さて、42億円ものお金を税負担なく
親から子へと移転させた武勇伝(?)
はつい先週のお話。

 

親からの贈与です!
契約書はありません!
税務申告もしていません!

でも贈与は事実です。
そして、もう時効です・・・

 

というのお話でした。

 

 

正直言って運も味方したといえます。

こんな大金を贈与して無税だなんて
普通では考えられないし、それなりに
肝も据わっていなければできません。

まあ、裁判で負けても追加で相続税を
負担するくらいの財力があったから
安心して争えたのかもしれません。

 

それでも我々庶民にはこんなだいそれた
ことはできないし余裕のお金もありません。

 

だから、こんな工夫をした人もいました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

バブル前の昭和60年。

Aさんはある明確な意図を持って不動産を
子に贈与しました。

 

贈与の事実を客観的に残すため、公正証書
で贈与契約書を作成しました。

 

「本日、親は子へ不動産を贈与・引渡し、
子はこれを受諾・受領した・・・」

 

公証人の印がドーンと最後に押されます。

 

 

しかし・・・

 

この親子は贈与税申告をせず、贈与登記も
しませんでした。

何故って、申告・登記をしなければ贈与の
事実は税務署にはバレないから。。。

 

 

電気・ガス・水道は子名義に変更し、
固定資産税はわざわざ子が納税管理人
として届け出をして支払い、

粛々と贈与税時効となる平成5年まで
息をひそめて待ちました。

 

そして待ちに待った7年が経過。
時効到来です!

 

子は平成5年に昭和60年贈与を登記原因
としてこの不動産を登記します。

 

 

親子は顔を見合わせて笑います。

なんて完璧な計画!惚れ惚れ!!
これで無税で贈与が成立した、と。。。

 

 

さて、結末やいかに??

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

ポイントは、

【贈与による財産の取得時期】はいつなのか?

です。

 

 

原則としては以下のようになります。

 

■書面による贈与の場合

→ 贈与契約書を作成した場合には、
その契約の効力の発生した日が
財産の取得日です。
だから、つまりは贈与契約書に
記載した日付が贈与により財産を
取得した時期となります。

 

■書面によらない(口頭)贈与の場合

→ 口頭による贈与はの場合は、その
履行の時が財産の取得日です。
つまり、実際に財産をあげるまでは、
いつでも撤回することができますから、
贈与によって財産をあげた時が実際に
財産を取得した時期となります。
 

 

 

さて、先ほどの親子の話に戻ります。

 

贈与契約書?? もちろんあるよ!
しかも公正証書だよ! お墨付き!

 

えっ?契約書の作成日??
ふふふ、昭和60年ですけど何か??

 

ということは・・・

昭和60年の贈与による財産取得という
ことで、贈与税は時効ですね?ふふ。

 

 

 

親子は大胆な工夫と論理で税務署と
徹底的に戦いました。

 

もちろん税務署側はこう言います。

「アンタら、フザケなさんな!!
昭和60年の贈与じゃなくて、登記日の
平成5年が贈与の日じゃろーが!」

 

 

そして、判決。

 

「本件公正証書は・・・贈与税の負担が
かからないようにするためにのみ作成
されたのであって・・・本件公正証書
によって・・・(昭和60年に)贈与が
なされたものとは認められない。」

「そうすると、本件不動産を贈与したの
は書面によらない贈与によるものという
ことになるが、書面によらない贈与の
場合にはその履行の時(平成5年)に贈与
による財産取得があったと見るべき・・・」

(名古屋地裁平成10.9.11より)

 

 

親子は最高裁まで争いましたが、
けっきょく主張は通りませんでした。

わざわざ公正証書を作って贈与して、
電気ガス水道の名義を変えて実態を作り、
時効まで頑張って待ちました。

 

が、結末はコレ。ダメでした。

トホホ・・・

 

 

 

ちなみに、

 

平成5年といばバブル路線価のピーク。
このバブル路線価によって評価されて
納めた税金は1.1億円プラス加算税。

 

もし昭和60年の路線価で素直に贈与
しておけば安い税金で贈与できたのに・・・

 

 

 

法律、通達、慣例、実態、知恵、知識、
知見、工夫、税理士、友達、災害、運、

 

税額を左右するものは世に数あれど、
やっぱり王道の節税を考えるのが一番です。

 

 

そう!だから~、

 

TZCへGO!!

 

ですね!(^^)!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来週もお楽しみに!!


===========================================================
東京税経グループ
公式ホームページ → http://www.tokyozeikei.jp/
Facebookページ → http://www.facebook.com/tzc.group
メールマガジン購読 → http://nnp.y-ml.com/form_if.cgi?id=Daily&u=