お気に入り頂けましたら、ぜひ本メルマガをご友人やお知り合いの方へご紹介くださいませ。
東京税経メルマガ



国税の都合と無予告調査(2017/06/01)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百十八回目。

 

テーマは、

「国税の都合と無予告調査」です。

 

強権的と批判されることが多い無予告調査について、それが実施できる要件は
法律で明確に定められています。

 

具体的には、

① 違法又は不当な行為を容易にする
② 正確な税額等の把握を困難にする
③ その他国税に関する調査の適正な遂行に支障を及ぼす

これら3つのうち、いずれかの事情があると認められる場合に、無予告調査ができると
されています。

 

①や②は別にして、③はよく分かりません。これについては、通達において、

納税者が非協力であり電話応答をしない場合
事業の実態が不明であるため事前通知をするべき納税者が不明である場合

などが具体例として示されています。

 

これらを見る限り、納税者に大きな問題があるため、普通にしていれば無予告調査は実施されないと
考えられますが、

12月に実施した無予告調査について、1月に入ると税務署内部で確定申告事務の準備があるため
調査官が忙しくなる

こんな国税の内部的な都合についても、無予告調査をせざるを得なかった合理的な理由の一つとして
考慮された事例があります。

 

 

税務調査は任意調査であり、納税者の協力のもとに行われるものですから、税務署の事務処理の都合などは、
基本的に考慮されるべき問題ではないと考えられます。

 

しかしながら、「国税に関する調査の適正な遂行に支障を及ぼす」と言われると、

税務署の事務処理の都合についても、考慮されるべき問題と読むことも
できる

と考えられます。とりわけ、平成23年に整理うした税務調査手続き法制化については、

法律の文言を字面通りに解釈する

といった国税の対応がなされるのがほとんどです。近年はこのような対応に加えて、税務調査件数が大きく
減少していますから、

日程調整がうまくいなかいなど、税務署の都合によって無予告調査をせざるを得ない

といった実務が増える恐れがあります。

 

このような場合、無予告調査が不当であるとして国税に対してクレームを上げることはできても、

法律上それを問題にすることは極めて難しい

と考えられます。無予告調査の手続きについては、罰則などがないからです。

 

対応策としては、無予告調査は延期しても問題ないため、延期を申し出ることはもちろんですが、

1 調査官やその上司である統括官とはこまめに連絡をとる
2 日程調整に時間がかかったり、どうしても日程的に税務調査を受けられなかったりする事情について、
相互理解に努める

このような処理に心がける必要があるでしょう。

 

調査官は法律を知りませんが、安易な無予告調査は避けるべきおされていますし、かつ

税務署としても
強硬的な対応はできませんから、

調整がつかなければ無予告調査ができるという法律はあるにしても、納税者との間に相互理解があるのであれば、
税務調査の進行が遅れたからと言って、手荒なことはしないと考えられます。

 

無予告調査というわけではありませんが、税理士・納税者・調査官の三者の調整がうまくいかず、
業を煮やした調査官がいきなり事前の連絡をするため会社に臨場した、という事例がありました。

 

本件のクレームについては、国税も当初は

連絡を会社に臨場して行ってはいけないという法律はないため、
全く問題ない

などと態度を硬化させていましたが、上記のような処理に心がけたところ、今後は穏便な対応をする、
と約束されました。

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
は以下のサイトからどうぞ!!

↓↓↓

http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1136/2087

 

 

★facebookページあります!→http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1137/2087

 


===========================================================
東京税経グループ
公式ホームページ → http://www.tokyozeikei.jp/
Facebookページ → http://www.facebook.com/tzc.group
メールマガジン購読 → http://nnp.y-ml.com/form_if.cgi?id=Daily&u=