お気に入り頂けましたら、ぜひ本メルマガをご友人やお知り合いの方へご紹介くださいませ。
東京税経メルマガ



青色申告の取消しと帳簿書類(2017/03/30)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百十一回目。

 

テーマは、

「青色申告の取消しと帳簿書類」です。

 

IT技術が発達した近年においては、経理事務の合理化がうたわれることもあり、

帳簿の記載内容などがどこまで簡略化できるか

が問題になっています。

 

帳簿の記載内容を簡略化する、となるとどうしても問題になるのが

青色申告の適用に問題はないかどうか

です。

 

青色申告は、適正に帳簿をつけることを条件に、所定の特典が認められる制度
をいいます。法令上、帳簿の記載はかなり厳しく書かれていますので

簡略化するとなるとその要件にそぐわないことになり、
青色申告の特典が取り消されるのではないか

といった指摘も見られます。

 

このあたり、いろいろと調べてみましたが、法律を厳格に考えるのであれば

帳簿の記載内容を簡略化するのは問題が生じる

と思われます。内容が分かれば問題ないはずですが、法令の帳簿は、いろいろと
細かく書くことを要請していますので、全く無視するのは問題があります。

 

しかし、本当に青色申告の特典が取り消されるかといえば、

そのリスクは基本的にはない

と考えられます。なぜなら、

帳簿の記載が法令のとおりになされていなかったことと、
青色申告の取消しの問題は異なる

と考えられるからです。

 

先般、帳簿の記載と青色申告の取消しの是非が問われた裁決がありましたが、ここでは

青色申告の取消しは、要請される帳簿の記載がなされていたか否かという点だけでなく、
帳簿書類の提示の状況等の個々の事情をも総合的に考慮する

その上で、

青色申告を維持するにふさわしくない場合に、取消処分を行うべきである

と判断されています。

 

青色申告は納税者にとって非常に重要な特典ですから、単に形式的に要件を満たすか否かと
いうポイントだけでなく、より慎重に判断すべきであるというのがこの裁決の趣旨なのです。

 

加えて、税務調査の実務においては、

事実関係をきちんと確認でき、かつ必要な協力をすれば問題ない

と調査官は判断する傾向にあります。

 

結果として、帳簿の記載事項等が簡略化されていたとしても、それを調査官が重視して強硬的な処分を
行うことはありません。

 

青色申告などの特典を取り消す、という税務調査は非常に例外的で強硬的ですから、このような
処理を行うとなれば、

手続き上決裁など非常に大きな手間がかかる

ため、マニュアル的な仕事を好む調査官としてはやりたい仕事ではありません。

 

何より、

青色申告の取消しは強硬的な処分になるため、実際に取り消すと
税務署に対するクレームがとんでもないことになる

というリスクもあります。

 

こういうわけで、帳簿書類の記載を簡略化させたとしても、実務的には大きな問題にはならないと
考えています。

 

しかし、困ったことに、税務調査においては、

調査官が交渉を有利に進めるため、青色申告の観点から問題である

と指導されることもあります。あくまでも脅しですが….

 

このような指導があったとしても、調査官の本音としては問題にはしたくない、ということですから、
冗談半分に聞いて温情的な処理をお願いすれば、概ね大丈夫です。

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
は以下のサイトからどうぞ!!

↓↓↓

http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/1031/2087

 


===========================================================
東京税経グループ
公式ホームページ → http://www.tokyozeikei.jp/
Facebookページ → http://www.facebook.com/tzc.group
メールマガジン購読 → http://nnp.y-ml.com/form_if.cgi?id=Daily&u=