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東京税経メルマガ



「私が責任者です」というのは正しくない(2017/01/26)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百四回目。

 

テーマは、

「「私が責任者です」というのは正しくない」です。

 

税務調査では、

・ 調査官が誤った指導をする
・ 不手際があり、納税者に多大な迷惑をかける

といったことがよくあります。調査官は法律に詳しくなく、
かつ仕事のモチベーションも高くないため、このような不祥事
が起こるわけです。この場合、当然ながら断固として国税に
抗議する必要があります。

 

しかし、税務署に抗議する人は多くありません。近年は

税務調査能力をはじめとした、税務職員の能力が低下している

とさまざまなOB税理士から指摘されていますので、きちんと抗議
しない限り、このような不祥事によって、不利益を被る事態が増えると
想定されます。

 

私は上司である統括官に苦情を申し出るとともに、その見解を問うように
していますが、実際のところ、管理職である統括官と話しても

・ 一向に要領を得ない回答をする
・ 誤指導に対して正確な回答を求めているにもかかわらず、
さらに回答を間違える

 

など、話にならない対応をされることがあります。

 

この場合、その統括官でも話になりませんから、統括官の上職である
総務課の課長などに電話を代わるよう申し上げるのですが、

本件は私が責任者ですから

といって、なかなか上につないでもらえません。

 

不適切な対応をしておいて、「責任者」などとよく言えるな、と思いますが、

面倒くさい事態になるため、統括官の上司である職員に問題を拡大させない

という事務手続きになっているようです。

 

確かに、統括官は、調査官の部門を統括する職員ですが、裁判等で税務署の
責任を問うとした場合

統括官の見解では、納税者が信頼することに足る「公的見解」には該当しない

とされています。

 

税務署長や国税庁の信頼ある地位にある職員クラスが広く見解を公表した、といったような
ケースでなければ、見解を信頼したことで不利益を被ったことにはならないとされています。

 

すなわち、

国税の公的見解

であれば、それを信頼した納税者に否はない、とされますが、統括官の発言はこの公的見解
にはならないわけで、彼らの発言を信頼して後日不利益が発覚しても、
納税者は救済されないのです。

 

こういうわけで、統括官程度の職員では責任者になれないと考えられ、実際のところ国税も
数多くの裁判例で、

署長など、権威ある職員の発言ではないため、国税に責任はない

このような主張をしています。

 

となれば、本当の意味で税務署の「責任者」と呼ぶためには、少なくとも税務署長クラスの
職員でなければ意味がない、ということになるでしょう。

 

このあたり、不祥事を繰り返す国税も十分に分かっており、

できるだけ税務署長は納税者や調査先の前には出ない

こととして、不利な言質を取られないよう措置しています。

 

もちろん、このような建前を取りあげて、あらゆる局面で税務署長が逐一謝罪すべき、といった
嫌がらせを国税にする意向は私にはありません。

 

ただし、たとえ統括官クラスの職員であっても、人間である以上ミスもすれば、的確とは言えない
行動をとってしまうことがあるでしょう。

 

そうなった場合、当然ながら国税も組織で動いているわけですから、そのミスをした統括官の
上司に当たる職員が対応してしかるべきと考えています。

 

話は変わりますが、税務調査において、調査官は基本的には経営者と話をするようにし、それを
妨げようとすると嫌がらせ的な発言をします。

 

税務調査は会社の不利益につながるものですから、会社の「責任者」である経営者と話すべき、
という考えがあるからでしょう。

 

事実、税理士が「本件は私がわかりますから」と申し出たところで、調査官は経営者と折衝できる
ように求めてきます。

 

税務調査では会社の責任者と話をする必要があると指導し、方や国税に対するクレームでは
税務署の(本当の意味での)責任者は顔を出さない。

行政という特殊性はあるものの、納税者と国税の置かれている立場に差が大きく、
どうにも納得しがたい現実と考えています。

 

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
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http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/931/2087

 


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