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東京税経メルマガ



福利厚生費の制限と少額不徴収(2017/01/05)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第百一回目。

 

テーマは、

「福利厚生費の制限と少額不徴収」です。

 

先日、平成29年度の税制改正大綱が公開されました。

今回の改正については、それほど量も多くなく、比較的
シンプルな改正が多かったという印象があります。

 

今回の改正で特に触れられているわけではありませんが、
近年の税制改正の傾向として、

法人税率の引下げと課税ベースの拡大

という方向性があります。税率を引き下げて国外からの投資を
呼び込んだり、日本企業が海外に拠点を移すことを防止したり
する必要があります。

 

このため、法人税率を引き下げ、結果落ち込む税収をカバーする必要性
から、課税ベースを拡大しようと言われています。

 

この課税ベースの拡大について、今はまだ許されていますが、今後確実に
実現する改正として、

福利厚生費の制限

が挙げられますす。

 

ご存知の方も多いと思いますが、福利厚生費は節税のための魔法の杖などと
言われています。福利厚生費を活用することで

経営者の自宅を社宅とする
趣味を兼ねた慰安旅行を経費にする

といった、私的な費用も経費とする余地があります。

 

現状はまだ不明ですが、幅広く活用されている福利厚生費の節税は確実に
制限されると考えておくべきでしょう。

 

「仮に」福利厚生費の制限が実現したとした場合の対策として、
今後活用したいのは、

少額不徴収という国税のの考え方

です。

 

少額不徴収とは読んで字のごとく、

小さい金額(の間違い)は税金を徴収しない

という実務の慣行を言います。

 

数万円程度の金額の小さい誤りについてまで是正するとして、
修正申告書を提出させるなどすると煩雑になりますから、
税務調査においては

少額の誤りについては敢えて是正させず指導事項に留める

といった処理が往々にして行われています。これが、
少額不徴収です。

 

この考えを応用して、グレーな経費をシロにする、という
節税が可能になります。

 

例えば、そんなに金額の大きくない支出で、経費になるか
どうか微妙なものがあれば、

敢えて経費として申告をし、税務調査で見解を問う

こととし、

少額不徴収で逃げ切るよう交渉する

という節税を考えておくと都合がいいです。実際のところ、
金額の小さいものは、それがクロに近くても、明らかに経費に
ならないものでない限り、

税務調査では少額不徴収でおおむね通っている

という現実もあります。

 

もちろん、いくらが少額かは調査官の感覚によって決まりますので
一概には言えません。

 

私の経験上、パワハラを行っていた上司は、私への嫌がらせを兼ねて、
5万円程度の経費についても是正するよう指示していました。

 

しかし、あくまでも私の感覚ですが、この程度であれば、

少額不徴収に留める調査官が圧倒的に多い

と思われます。結果として、リスクは多少はあるものの、

少額不徴収で節税ができる

ことも税務調査の実態としてあります。

 

少額不徴収と税務調査を活用した節税について、拙著において触れていますので、
ご興味があれば是非ご覧ください。

「社長、その領収書は経費で落とせます!」
http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/901/2087

 

このような話をすると、

税務調査でケチをつけられることも嫌なので、
グレーなものは経費にしなくていい

こんなことをおっしゃる方もいます。

 

しかし、法人税率を下げるため、課税ベースを拡大する必要があるといいながら、その実負担は
税金をとりやすい中小企業やサラリーマンに求めていることが実態です。

税負担から身を守るためには、税務調査があることを前提に積極的な節税を行うとともに、
税務調査と正面から戦うという姿勢は、個人的には絶対に必要と考えています。

 

何より、この少額不徴収を活用する節税は、

小さい金額の経費に気を遣う必要はない

と言って、適当な処理を事務員に指示していた私が以前勤めていた会計事務所の
OB税理士を含め、税務署のOBであれば、基本的にはやっています。

 

彼らは、税務調査で逃げ切れることを十分に理解しているからこそ、このような
節税を行っているのです。

 

となれば、我々もこのような節税を考えるべきと思います。

 

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
は以下のサイトからどうぞ!!

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http://nnp.y-ml.com/cs/Daily/902/2087

 


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