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東京税経メルマガ



税務調査は法律でなくゴリ押しで決まる(2016/12/15)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第九十九回目。

 

テーマは、

「税務調査は法律でなくゴリ押しで決まる」です。

 

国税と非常に多くトラブルになる問題点として、

PE認定

という課税があります。これは、外国法人に対する税務調査において
問題になります。

 

PEとは、「恒久的施設」を意味しています。これは、支店や工場のような、
物理的な拠点を意味しています。

PEが問題になるのは

外国法人が日本にPEがある場合、日本で行うビジネスに対して日本で
税金を課税できる
反面、PEが日本になければ外国法人が日本で行うビジネスは非課税になる

このような相違があり、PEの有無によって納めるべき税金は大きく変わります。

 

PEの有無によって、日本での課税関係に大きな影響があるのですが、

実際のところその具体的な内容はよく分からない

というあり得ない問題があります。支店や工場など、明らかに拠点と言える
ものがあれば別ですが、今はネットでどこでもビジネスができますから、
どこで判断すべきか、往々にして迷います。

 

こうなると、

税金をとりたい国税は広く解釈し、課税しようとする

ケースが多々見られます。

 

本来であれば、法律を改正して内容をわかりやすくするべきですが、
そうではなく、

PEのあいまいさを、税金をとるための武器と解釈している

というのが正直なところです。

 

現職時代にはPE認定について、

(日本の税収を確保するという)正義感を持ち、
PE認定について上司の決裁を取るために仲間を募って、
数の力で押し切る

というスタンスを、良識があるはずの研修講師から、研修で
耳にしました。

 

課税は法律に基づくべきですから、意地やうがった正義感なんかで
決まる話ではありません。しかし、

 

決裁を下す上司も基本的には法律を知らない

ため、法律面の審理は置き去りにされ、国税職員の意地やうがった
正義感に基づく課税は広く行われていると考えられます。

 

いわば、

法解釈よりも納税者や上司に対するゴリ押しで課税が決まる

というのが、税務調査実務の実態なのです。

 

このような法律がないがしろにされる背景にあるのは、

調査官が法律に詳しくないことはもちろん、
利権を優先させる政治状況等により、必要な税制改正がなかなか実現しない

こと大きな原因です。

 

実際のところ、早く改正しなければまずいと何年間も言われ続け、おととしようやく
改正が実現した電子商取引に係る消費税のように、

適切な税制改正が実現しないため、本来課税すべきものに課税ができていない

といった取引は非常に多いのです。

 

このあたり、税金を一円でも取りたい税務職員としては口惜しいわけで、

それならゴリ押してでも課税する
負けても、新聞で話題になって、腰の重い政治家が動く

こんな、誤った考え方が国税では蔓延しているのでしょう。

 

法律改正が難しいためゴリ押す、という実務を見ると、

先般の集団的自衛権に係る解釈変更

が思い出されます。

 

多くの法律学者が指摘するように、本来は

憲法改正を国民投票に問うべき

です。平和主義の原則からして、集団的自衛権は
どう考えても行き過ぎですから、憲法を変えるべきとしか
考えられません。

 

法律にするのは、政治家のゴリ押し(立法)
課税の有無は国税職員のゴリ押し(行政)
裁判所は、立法に立ち入らず、国税よりの判断をすることが
多い(司法)

 

三権分立などと言いながら、こうも簡単にゴリ押しで進められる以上、
私たちもゴリ押しで税務調査を乗り切るべきなのかもしれません。

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

わたくし松嶋洋の詳しいプロフィール
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