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東京税経メルマガ



統括官の同席に意味はない( 2016/11/24)


おはようございます!
税理士の松嶋と申します。

 

本メルマガは、皆様が怖い怖い
とおっしゃる税務調査に対し、
勇気をもって戦えるノウハウを
解説しております。

 

私のパートは【毎週木曜日】です。

税務調査について分かりやすく
解説していきます。

 

 

 

それでは、第九十六回目。

 

テーマは、

「統括官の同席に意味はない」です。

 

近年は私の現職時代とは異なり、税務調査の結果説明や、
調査でもめた事項の交渉の際、

調査官の直属の上司である統括官など、担当者の上司が
立ち会うケースが多い

です。

 

上司が立ち会うと担当者としてはやりづらいですが、税務調査手続き
法制化の影響もあって、より慎重な処理を行うという目的があると
思われます。

 

上司が同席すると、何かあると思ってビクビクする方も多いですが、
経験ある方であればお分かりの通り、

上司が立ち会ったからといって何か特別な影響はなく、単なる形式的な
事務の流れに過ぎない

のです。

 

私の経験を申しますと、先日行われた国税局の税務調査の結果説明の際、
担当調査官から、

納税者から借用した資料の目録について、数十枚程度も返却する資料の枚数を
勝手に訂正していた資料の預り証

にサインを求められました。

 

聞くところによると、資料の数え方を変えただけで、決して預けた資料を紛失した
ものではない、ということでしたが、法律的には大問題です。枚数が違えば公務員の
過失に違いありませんから、

わざわざ枚数も記載して目録を作って資料を借りる

わけで、預り証の記載事項を納税者等の承諾なく変えるとなると大問題となります。

 

困ったことに、その説明の際同席した、上司に当たる職員は何も言わず、ただ笑顔を
浮かべて担当調査官の説明を聞いていただけでした。業務処理の適正化のために
ダブルチェックを行うことも、上司が立ち会う理由と思われますが、

それは全く機能していない

と言わざるを得ないでしょう。

 

より慎重な処理を実現しようとするために、統括官を同席させるなど、国税の方向性は
間違っていないと思いますが、

調査官の仕事は個人的な裁量が大きい
ごく一部の職員を除き、大部分の上司は税法に詳しくない

こともあって、上司の決裁や国税の事務処理手順は、基本的に

上からやるように言われているから、やらざるを得ない

という、実質の伴わない形式的なものであることがほどんどです。

 

現職時代の経験を申しますと、上司によっては

部下職員に自分の決裁印を渡す
ろくに部下の仕事内容を見ず、適当に押しておけと指示する

といった、決裁の意味がない処理も広く行われていました。

 

こういうわけで、統括官などの上司が立ち会うからといって、特に身構える
必要は基本的にはありません。

 

にもかかわらず、ただでさえ調査官に苦手意識を持つ経営者は、調査官の上司が
同席すると、

緊張して強気な交渉ができない

といった事態が多く見られます。

 

いい加減な実態は別にして、納税者に配慮した慎重な行政を行う、というのが統括官の
同席の趣旨ですから、

むしろ言いたいことはその際残さずきちんと主張する

とともに、

部下職員である担当調査官の処理に問題があれば、正確に内容を上司に伝える

という姿勢が重要でしょう。

 

少し脱線しますが、

不都合なことは上司に報告しない

という実務が国税の調査では多く見られます。このため、知らず知らずのうちに
不利益を被っている方も多くいますので、

上司にきちんと主張する

ことは必要不可欠であり、このような立会いの場は、怖いのではなく、上司に
疑問点をぶつけることができる恰好の場なのです。

 

一番いいのは、

修正申告に応じなければ、反面調査をする

といった形で、税務調査の際担当調査官からうやむやにされた事項につき、
きちんと上司に回答を求めることでしょう。

 

困ったことに、このように申し出ても、

調査官と同じように、うやむやにして闇に葬る上司も多い

ことも事実なのですが…

 

 

それではまた来週!!

 

追伸、

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松嶋洋プロフィール

 


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