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その相続放棄、本当に大丈夫?(2016/10/25)


おはようございます!
東京税経センターの徐です。

 

先日、ある女性スタッフがひっそり
と近寄ってきて言いました。

 

所長、来月〇日のご都合は?
お時間空いてますか・・・??

 

 

えっ??
ぼ、ぼくにはカミさんも子供も・・・

 

 

って、勿論そんなんじゃなくて、
登山部へのお誘いでした!

 

けっこうメルマガ見てんだね。
エライエライ。

 

 

さて、ここ2週間ほどは登山部に誘われ
ないという怒りを遺留分請求する相続人
に例えて(?)話をしてきました。

 

これは財産がある人たちの話ですね。

 

 

ということで、今朝は逆。

 

財産がない、もしくは借金まである
というケースを考えてみましょう。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

小さな印刷会社を経営していた父が
亡くなりました。

母はすでに他界しており、相続人は
跡取り息子と妹の二人だけ。

 

兄「財産は家と会社の株だけだな。
借金はないよ。お金もないけど。。」

妹「私はお嫁に行ってるし何もいらないわ!
だから、放棄するね!」

 

 

はてさて、遺産分割協議書が作成され、

『全て兄が相続。妹は何も相続しない。』

との記載。妹は兄からいくらかの
ハンコ代をもらって終了。

めでたしめでたし。

 

 

 

ところが・・・

 

 

それから半年程が経過した頃、

人相の悪い金貸しのお兄ちゃん
が突然家にやってきて言いました。

 

「アンタんとこのお父ちゃんは
連帯保証人やったんや。
今すぐ1000万円、耳そろえて
払おうてもらおか!?」

 

なぜか関西弁・・・
もはやナニワ金融道の世界です。

 

 

兄弟は慌てて専門家に相談です。

 

「センセー!助けてください!!
妹は【放棄】しているんです!!!」

 

「【放棄】ねぇ・・・」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、感がいい皆さんは既にお分かり
かもしれません。

 

妹が【放棄】したシーンを思い出してください。

 

『妹は何も相続しない』

と遺産分割協議書に記載して、
ハンコ代をもらって押印しただけ。

 

 

つまり、

 

【相続放棄】

 

をしたのではなく、

 

【相続分の放棄】

 

をしただけだったのです。

 

 

だから、法的な相続人の地位が
変更されたわけではありません。

 

 

 

 

財産、例えば土地や建物や有価証券
などは正(プラス)の財産です。

 

これは分割協議によってその帰属を
決めることが可能です。
誰が何を相続しようと誰にも関係
ありません。

 

だから、妹が「何も相続しない」と
いうのは有効です。

 

これが【相続分の放棄】です。

 

 

一方、借金などの負(マイナス)の
財産については、誰が何を引き継ぐか、
ということは債権者にとって重要です。

 

だから、兄が「全部を相続する」と
勝手に決めても債権者には関係なし。

 

債権者は法定相続分に応じて容赦なく
取り立てをすることができます。

 

 

 

だから、妹は、

 

【相続分の放棄】ではなく
【相続放棄】をすべきでした。

 

 

自己のために相続があったことを
知った時から三箇月以内に、

家庭裁判所へ相続放棄の申し立て
をすればOK。

 

こうしておけば、

「初めから相続人とならなかった
ものとみなす(民法939条)」

という扱いになるので、怖い借金取り
に追われることもありません。

 

 

これを知っているからこそ、

借金取りは相続開始から3か月経過を
待ち、余裕を見て半年後に現れました。

 

法律上、すでに相続放棄ができない
時期であることを見計らって、です。

 

 

相談された専門家も既にどうしようも
ありません。

 

顔をしかめて事実を述べるだけです。

 

「残念ですが、妹さんは【相続放棄】を
したわけではありません。
半分の500万円を負担する必要が・・・」

 

 

こうなると、もはや超法規的な措置に
頼るしか方法は残されていません。

 

既に期限は過ぎてるけど、なんとか
相続放棄を受理してください!!

 

と、家庭裁判所に上申するだけです。。

 

 

受理されるかどうかは分かりません。
受理されたとしても、受理は無効だ!と
借金取りは裁判に持ち込むかもしれません。

 

 

う~~~む・・・

 

 

 

さあ、どうでしょうか?

知っているか否かでアナタの将来は
大きく変わります。

 

特に相続の話は金額が大きくなりますから、
事前にきちんと準備しておくことが大事!

 

 

ご不安な方、お悩みを解決したい方、
いつでもTZCにご相談ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来週もお楽しみに!!

 


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